Visual COBOL/Enterprise Developer HotFix のインストール方法

この Readme には、以下の HotFix のインストール方法が記述されています。

この Readme は、次の項で構成されています。


インストール前に

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  • Windows 製品の HotFix を適用する場合

    Windows 製品の HotFix は既存のバージョンに更新部分をインストールするパッチイメージです。 そのため、ベースとなるバージョンのフルリリース製品が事前にインストールされている必要があります。

    適用対象のバージョン情報は、HotFix ファイル名から確認可能です。

    例えば、vcvs2012_23_hf03_119725.exe や ede_23_hf03_119725.exe というファイル名の場合は、 該当製品のバージョン 2.3 の製品(バージョン表示例 2.3.XXX)がインストールされている環境で適用可能です。

    また、ed_22_hf01_78117.exe や cs_22_hf01_78117.exeというファイル名の場合は、 該当製品のバージョン 2.2 の製品(バージョン表示例 2.2.XXX)がインストールされている環境で適用可能です。

    あるいは、vcvs2013_231_hf03_131914.exe のようなファイル名の場合は、 該当製品のバージョン 2.3 Update 1 の製品(バージョン表示例 2.3.1XXX)がインストールされている環境で適用可能です。

    HotFix の適用時にエラーになる場合は、これらのインストールの前提となるベースの製品がインストールされていない場合です。

    インストールされている製品のバージョンの確認方法は次の通りです。

    • Windows XP の場合([プログラムの追加と削除] がある Windows):
      1. [スタートメニュー] > [コントロールパネル] > [プログラムの追加と削除]をクリックします。
      2. インストールされているプログラムの一覧から Micro Focus 製品をクリックします。
      3. 「サポート情報を参照するには、ここをクリックして下さい。」をクリックします。
    • Windows Vista 以降の Windows :
      1. [スタートメニュー] > [コントロールパネル] をクリックします。
      2. [プログラム] > [プログラムのアンインストール] をクリックします。
      3. Micro Focus 製品の行の[バージョン]列の数字を確認します。
  • Linux/Unix 製品の HotFix を適用する場合

    Linux/Unix 製品の HotFix は、フルインストールイメージのインストーラで、 既存のバージョンに更新部分をインストールするパッチイメージではありません。

    既存のバージョンの製品がインストールされている必要はありません。

    フルインストールイメージのインストーラは、インストール先のディレクトリをデフォルト以外のディレクトリを指定することで、複数インストールすることができます。

MFDS と CAS の設定のバックアップ

注: Linux/Unix 上で Enterprise Server 機能を使用している場合にのみ、この手順を実行する必要があります。

HotFix のインストール前に、MFDS と CAS の設定をバックアップする方法は次の通りです。

  1. Enterprise Server Administration 画面にて、実行中の Enterprise Server インスタンス(ESDEMO等)をすべて停止します。
  2. rootユーザでサーバにログインし、製品を使用する為の環境変数が設定された状態で以下のコマンドを実行し、Directory Server を停止します。
    mfds -s 2 
  3. Directory Server が停止されたことを確認してから、上記手順に続けて、以下のコマンドで $COBDIR/etc/mfds ディレクトリ、$COBDIR/DemoCA ディレクトリ、$COBDIR/etc/mfds*.datファイルのバックアップを保存します。
    cd $COBDIR
    tar cvf /tmp/MF_MFDS_Backup.tar etc/mfds etc/mfds*.dat DemoCA 
    

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インストール

  • Windows 製品の HotFix をインストールする場合
    1. インストールの前提条件を確認していない場合は、[インストール前に ]の「Windows 製品の HotFix を適用する場合」を確認します。
    2. Windowsエクスプローラでファイル名をダブルクリックするか、コマンドラインでファイル名を指定して、管理者権限で HotFix を実行します。
    3. ウィザードに表示される指示に従って、インストールを完了します。
  • Linux/Unix 製品の HotFix をインストールする場合
    注:
    • インストール実行中に、インストーラは製品の Enterprise Server のシステム管理のプロセス ユーザー IDを設定します。プロセス ユーザー IDは、Micro Focus Directory Server(MFDS)のものを除く、すべての Enterprise Server プロセスのオーナーになります。Directory Server プロセス(Enterprise Server Administration)は rootとして実行されますが、これはシステムファイルやポートにアクセスするためです。

      Enterprise Server Administration から起動される、すべての Enterprise Server プロセスは、ファイルのアクセスと作成の権限のあるプロセス ユーザー ID の下で実行されます。

      デフォルトでは、インストーラはインストーラを実行するユーザーのログインIDをプロセス ユーザー IDとして使用しています。インストール後に、このプロセス ユーザー IDを変更する場合は、 $COBDIR/bin/casperm.sh を実行します。

    • Red Hat および SUSE プラットフォーム製品には setup_ で始まるファイル名の Micro Focus インストーラに加えて RPM インストーラが .bin ファイルとして提供されています。

      これらのプラットフォーム製品の場合は、Micro Focus インストーラか、この RPM インストーラ(.bin ファイル)のうち、いずれかを選択してダウンロードしてお使いください。

      RPM インストーラの場合、次の手順で .rpm ファイルが現行ディレクトリに展開されます。

      1. 次のコマンドを実行して実行権限を与えます。
        chmod +x RPM_installer_name.bin
      2. 次のコマンドを実行すると、使用許諾契約への同意確認メッセージが表示されるので、y を押します。
        ./RPM_installer_name.bin

      rpm コマンドでインストールする場合、インストール先は --prefix で変更可能です。

      rpm コマンド例については、以下をご参照ください。

      Enterprise Developer 製品
      RPM インストーラのその他のオプション
      Visual COBOL 製品
      RPM インストーラのその他のオプション
    注:
    • Sun Sparc Solaris の場合は、次の手順 2 でインストールを開始する前に、以下を行ってください。それ以外のプラットフォームの場合は、この手順をスキップしてください。
      1. XPG4 のユーティリティを使っていない場合は、PATH で XPG4 のフォルダを先頭に指定してください。

        例 bsh の場合

        PATH=/usr/xpg4/bin:$PATH
        export PATH

        設定がない場合のインストールエラー例

        tar: /install_image_dir/safenet.tar: ファイルもディレクトリもありません。

        install_image_dir : インストールファイルのあるディレクトリ名

        上記以外で Bad string エラーが発生するケースがあります。

      2. Solaris に付属している GNU tar (/usr/sfw/bin/gtar) をコマンド名 tar で使用できるように設定してください。

        設定例

        例 bsh の場合 ( /usr/local/bin に tar が存在しない場合)

        cd /usr/local/bin
        ln /usr/sfw/bin/gtar tar
        PATH=/usr/local/bin:$PATH
        export PATH
        

        設定がない場合のインストールエラー例

        remotedevinstall - unTar - エラー - /COBDIR_dir/remotedev/ant/apache-ant-1.7.1-bin.tar の /COBDIR_dir/remotedev/ant への解凍に失敗しました。

    • License Server

      Linux/Unix 上で License Server が正常に起動されるには、hostname を構成する必要があります。

      動作の不具合を回避するには、localhost と コンピュータの hostname の両方を IPアドレス 127.0.0.1 にマップしてはいけません。 localhost にのみ IPアドレス 127.0.0.1 にマップする必要があります。

      /etc/hosts ファイルでの正しい指定例は次の通りです。

      127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
      IP machinelonghostname machineshorthostname
      
      ここで IP は xx.xx.xx.xx フォーマットのコンピュータの一意の IP アドレスを意味します。

    スーパーユーザ権限で、以下の方法でインストールします。

    1. HotFix ファイルをインストール先の環境に ftp でバイナリ転送します。
    2. インストール形態にあわせて、以下を行います。
      • 現在のインストールディレクトリと同じディレクトリにインストールする場合
        注: 元のインストールイメージが自動でバックアップされて同じディレクトリ名に新規インストールされます。 実質的には、新規インストールになるため、構成ファイル等を利用されている場合は、インストール時に表示されるメッセージに従ってそれらのファイルの変更が必要です。

        現在のインストールディレクトリの bin 配下の cobsetenv スクリプトを実行します。

      • 新規でインストールする場合(現在のインストールディレクトリとは異なるディレクトリにインストールする場合)

        $COBDIR に現在のインストールディレクトリが設定されていないことを確認します。

    3. 次のコマンドを実行して実行権限を設定します。
      chmod +x hotfix名
    4. HotFix ファイルを実行します。
      • 現在のインストールディレクトリと同じディレクトリにインストールする場合

        -installlocation="Location" パラメータを使用しないで、以下の通り、実行します。

        ./hotfix名
      • 現在のインストールディレクトリとは異なるディレクトリにインストールする場合

        -installlocation="Location" パラメータを使用して異なるディレクトリを指定して実行します。

        ./hotfix名 -installlocation="インストール先のフルパス"
        注:
        • SafeNet Sentinel ライセンスで保護されている製品が稼動中である場合、この製品のインストールが影響を与える可能性があります。 インストール中はライセンス更新のため、ライセンス機能が停止します。 SafeNet Sentinel ライセンスで保護されている稼動中の製品への影響を防ぐには、以下の例のようにSafeNet のインストールをスキップさせるオプション -skipsafenet を指定する必要があります。
          ./hotfix名 -skipsafenet
        • インストールされている SafeNet Sentinel への予期しない更新の影響を防ぐには、 以下のコマンドを実行して、/var/microfocuslicensing/ に空のファイル SKIP_SAFENET_INSTALL を作成します。
          touch /var/microfocuslicensing/SKIP_SAFENET_INSTALL
          このファイルが存在すると、SafeNet インストーラはインストールの更新や実行中のライセンスデーモンの停止を行いません。 ライセンスの更新を行うには、このファイルを削除して Sentinel RMS ライセンス・サーバを手動でインストールします。
    5. 環境変数を設定します。
      注: 下記のコマンドで設定されるのは、現在のシェルの環境だけなので、新しいシェルを起動するたびに、下記のコマンドを実行する必要があります。

      シェル初期化ファイル (/etc/profile/etc/bashrc など) に上記のコマンドを追加すれば、すべてのシェルで cobsetenv を実行する必要はなくなります。

      ただし、cobsetenv は bash、ksh、XPG4 sh のように POSIX 系のシェルでのみ動作します。C シェルまたは XPG4 Bourne シェル以前のものとは互換性がないので、ご注意ください。

      1. 製品を設定するには、次のコマンドを実行します。 (HotFix 適用前のディレクトリ名でインストールしている場合で、cobsetenv スクリプトを設定済みの場合は不要です。)
        . インストール先のフルパス/bin/cobsetenv
      2. 製品のインストール状態やバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
        cob -Version
      3. 日本語対応の設定用のシステム指令ファイルとして cobol.dir というファイルがあります。

        開発環境製品の場合、このファイルはインストール時に日本語ロケールが設定されていると自動生成される仕様ですが、HotFix のインストーラの不具合により、このファイルが生成されない場合があります。

        開発環境製品をインストールした場合に、次のコマンドを実行してファイルが見つからないというエラーになる場合は、このファイルを追加で作成する必要があります。 実行環境製品の場合は、不要です。

        cat $COBDIR/etc/cobol.dir
        

        上記の確認の手順から続けて、次の方法で、このファイルを作成します。(これは最初に1度だけ行う作業です。)

        システム指令ファイル cobol.dir の作成方法
        1. 次のコマンドを実行します。$COBDIR/etc ディレクトリに cobol.dir ファイルが作成されます。
          test `uname -s` = Linux && echocmd="echo -e" || echocmd="echo"
          $echocmd 'CURRENCY-SIGN"92"' >> $COBDIR/etc/cobol.dir
          $echocmd 'NCHAR"2"' >> $COBDIR/etc/cobol.dir
          chmod 444 $COBDIR/etc/cobol.dir
          
        2. $COBDIR/etc/cobol.dir ファイルに以下の設定が含まれているか確認します。
          CURRENCY-SIGN"92"
          NCHAR"2"
          

          確認例 cat コマンドで設定内容を表示した場合の例

          $ cat $COBDIR/etc/cobol.dir
          CURRENCY-SIGN"92"
          NCHAR"2"
          $
          
    注: Unix/Linux 環境では、HotFix 適用後に、ライセンスサーバーが自動で再起動されない場合があります。

    HotFix 適用後に、製品の実行においてライセンスエラーが確認された場合は、スーパーユーザ権限で以下の手順でデーモンを起動してください。

    1. ps コマンドで起動されていないデーモンのプロセスを確認します。
      1. Sentinel RMS Development Kit 8.5.1.2300 License Management Server(バージョン番号はバンドル製品により異なります。)

        デーモン名 lserv

        ps コマンドでの確認例 (lserv を含む文字列が表示されない場合は、起動されていません。)

        ps -ef | grep lserv | grep -v grep
        

        正しく起動されている場合の出力例

        $ ps -ef | grep lserv | grep -v grep
        root     14715     1  0 Nov08 ?        00:00:01 /var/microfocuslicensing/bin/lserv
        

      2. Micro Focus CES daemon

        デーモン名 mfcesd

        ps コマンドでの確認例 (mfcesd を含む文字列が表示されない場合は、起動されていません。)

        ps -ef | grep mfcesd | grep -v grep
        

        正しく起動されている場合の出力例

        $ ps -ef | grep mfcesd | grep -v grep
        root     14725     1  0 Nov08 ?        00:00:00 /var/microfocuslicensing/bin/mfcesd
        

    2. 1. で確認した起動されていないデーモンを起動
      1. Sentinel RMS Development Kit 8.5.1.2300 License Management Server(バージョン番号はバンドル製品により異なります。)

        デーモン名 lserv

        cd /var/microfocuslicensing/bin
        sh ./startlserv.sh
        sh ./restartmfcesd.sh
        
      2. Micro Focus CES daemon

        デーモン名 mfcesd

        cd /var/microfocuslicensing/bin
        sh ./restartmfcesd.sh
        

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MFDS と CAS の設定の復元

注: Linux/Unix 上で Enterprise Server 機能を使用している場合にのみ、この手順を実行する必要があります。

HotFix のインストール後に、バックアップしている MFDS と CAS の設定の復元する方法は次の通りです。

  1. rootユーザでサーバにログインし、Enterprise Developer製品を使用する為の環境変数が設定された状態で「mfds -s 2」を実行し、Directory Serverが停止状態であることを確認します。
  2. バックアップ保存したファイルを以下のコマンドで展開します。
    cd $COBDIR
    tar xvf /tmp/MF_MFDS_Backup.tar
    
  3. 「mfds &」コマンドでDirectory Serverを開始します。
  4. 必要に応じて、Enterprise Server Administration画面にてEnterprise Serverインスタンス(ESDEMO等)を開始します。

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免責条項

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