Server Express 5.1 WrapPack 4 Eclipse AddPack
リリースノート
Server Express
Eclipse AddPack によって Eclipse IDE 内での COBOL 開発が可能となります。 Eclipse は、プラグインツール用のプラットフォームを提供するオープンソースソフトウェアで、完全に統合されたソフトウェアワークベンチを提供します。
Eclipse IDE を使用して、COBOL やその他 Java などの言語で書かれたネイティブコードアプリケーションを開発します。 ここで開発された COBOL アプリケーションは、 UNIX および Linux プラットフォームに展開できます。
Eclipse で COBOL アプリケーションを開発する場合、COBOL パースペクティブなどの Eclipse 機能と、構文および COBOL 起動構成のバックグラウンドチェック機能を使用します。 他の Micro Focus 製品同様、COBOL 特有のプロジェクト、編集・デバッグ用の使い慣れた機能、および総合的な COBOL ヘルプを利用できます。
このリリースノートは以下の内容から構成されます:
このリリースノートは、ソフトウェアとともにインストールされるものではありません。カスタマーケアのWebサイトでいつでも参照でき、ダウンロードすることもできます。
インストール手順
今すぐインストールしない場合には、このページのプリントアウトを保管されることをお薦めします。
以前にベータ版などをインストールされている場合には、最新リリースの AddPack をコピーし UpdateSite をプラグイン
しなおす必要があります。
ステップ 1: 前提ソフトウェア
のインストール
Server Express for Eclipse をインストールする前に以下をインストールしてください:
- Eclipse バージョン 3.4 以降の Eclipse ベースの IDE。Eclipse SDK は、
www.eclipse.orgからダウンロードできます。完全テスト済みのバージョンは、この 3.4 のみです。
- Sun の Java 2 Platform Standard Edition (J2SE) 1.5 以上。
J2SE は、
java.sun.comからダウンロードできます。
- Eclipse AddPack と同一レベルの Server Express。例えば、Server Express 5.1 WrapPack 4 Eclipse AddPack を インストールする場合は、Server Expresss 5.1 WrapPack 4 がインストールされている必要があります。Server Express は製品メディアにあるものや、カスタマーケアの Web サイト上から入手したものをインストールしてください。
ステップ 2: Server Express for
Eclipseのインストール
Server Express for Eclipse は、Server Express製品の AddPack としてダウンロード提供されています。
保守サービスの範囲内でカスタマーケアの Webサイトからダウンロードすることが可能です。
AddPack は .encr の拡張子を持つ自己解凍ファイルとして提供されています。以下の手順でインストールしてください。
- rootでログオンします。
- 作業用ディレクトリを作成し cd します。
- .encr ファイルを作業用ディレクトリにコピーし、以下のように実行権限を付加します:
chmod a+x *.encr
- COBDIR環境変数にインストール済みの Server Expressのパスを設定します。
- 以下の例のように .encr ファイルを実行します。
./SXEclipseAddpack51.05_01_dev.tar.encr
- 解凍されて .tar が作成されますのでこれを更に展開します。
注意 Sun Sparc Solaris の場合は、.tar を展開するときに、Solaris に付属している GNU tar (/usr/sfw/bin/gtar) を使ってください。
解凍コマンド例 /usr/sfw/bin/gtar -xvf ./SXEclipseAddpack51.05_01_dev.tar
Solaris 標準の tar で展開すると、以下のエラーが表示され、正しくファイルが展開されません。
tar: ././@LongLink: タイプフラグ 'L' を認識できません。通常のファイルに変換しています
- Sun Sparc Solaris の場合、XPG4 のユーティリティを使っていない場合は、PATH で XPG4 のフォルダを先頭に指定してください。それ以外のプラットフォームの場合は、この手順をスキップしてください。
例 bsh の場合
PATH=/usr/xpg4/bin:$PATH
export PATH
- 展開後に作成されている installシェルを以下のように実行します。
sh ./install
ステップ 3: UpdateSite
の Eclipse IDE へのプラグイン
UpdateSite とは、Eclipse IDE に追加機能をプラグインする際に使用されるソフトウェアのパッケージの呼称です。
Net Express for Eclipse の UpdateSite には Eclipse の COBOLサポートが含まれています。
これを Eclipse IDE にプラグインするには以下の手順に従います:
ご注意:お使いの Eclipse のバージョンにより、Eclipse のメニュー名や動作が多少異なります。
- Eclipse IDE を起動します。
- [ヘルプ] > [ソフトウェア更新] を選択し、[使用可能なソフトウェア] タブを開きます。
ご注意: Eclipse 3.5 の場合は、[ヘルプ] > [新規ソフトウェアのインストール...]を選択して[使用可能なソフトウェア]ダイアログを開きます。
- [サイトの追加...] ボタンをクリックし [ローカル...] ボタンをクリックします。
ご注意: Eclipse 3.5 の場合は、[項目をカテゴリー別にグループ化]オプションを
はずして、[追加]を選択して [サイトの追加]を表示して[ローカル...] ボタンをクリックします。
- [ファイルシステム] の UpdateSite が置かれている場所を指定します。 デフォルトでは、これは /opt/microfocus/cobol/eclipse/UpdateSite にあります。
- 表示されるすべてのコンポーネントを選択し [インストール...] をクリックし画面の指示に従います。
ご注意: Eclipse 3.5 をお使いの場合は、表示されるすべてのコンポーネントを選択して[次へ]を選択して画面の指示に従います。
- Eclipse を再起動します。
ステップ 4: Server Express コマンド環境
の設定
Eclipse を実行するには、次のような Server Express コマンド環境を設定する必要があります。
- 次の環境変数を設定してください。
- 通常の Java アプリケーションランチャ (java) に代わって、Java/COBOL アプリケーションランチャ (cobjrun32) を使用するよう指定します。これにより COBOL ランタイムシステムと JVM を管理する環境を設定できます。 そのためには、次のことを行ってください。
- Eclipse インストールディレクトリの eclipse.ini ファイルを編集する。
- ファイルの先頭に -vm オプションを挿入する。
- 次の行で、cobjrun32 実行ファイルの完全修飾名を指定する。 例:
-vm
/opt/microfocus/cobol/bin/cobjrun32
-vmargs
-Xms40m
-Xmx256m
- telnet セッションで Eclipse を実行するには、環境変数 DISPLAY に X Window 端末をホストする IP アドレスを設定します。 例:
export DISPLAY=10.120.11.28:0
- AIX では、Eclipse を実行すると、次のエラーメッセージが表示される場合があります。
Unable to alloc heap of requested size, ...
**Out of memory, aborting**
*** panic: JVMST017: Cannot allocate memory ...
これを回避するには、環境変数 LDR_CNTRL に適切な値を設定します。 例:
export LDR_CNTRL=MAXDATA=0x20000000
詳細については、IBM developerWorks Web サイトで、「Getting more memory in AIX」に関する記事を検索してください。
- ダイナミックヘルプは、ヘルプの表示に組み込みブラウザを使用し、一定のライブラリを必要とします。 Windows プラットフォームでは、ブラウザは通常 Internet Explorer で、デフォルトのインストールで使用できます。 Linux および Unix プラットフォームでは、Eclipse には Mozilla ブラウザの互換バージョンが必要です。
メモ:
- 2バイト文字を含むソースファイルのバックグラウンド構文解析で
エラーが報告されることがあります。実際のコンパイル・実行には影響がありません。
ステップ 5: 無期限ライセンス
の設定
Micro Focus 製品をインストールすると、デフォルトで 30 日間ご利用いただけます。製品を完全に有効にして無期限ライセンスにするには、ライセンス認証を行う必要があります。
ライセンス認証を行うには以下の手順に従います:
- Eclipse IDE を起動します。
- [ウィンドウ > 設定]を選択し、さらに[Micro Focus COBOL > ライセンス]を選択してライセンス認証をおこなう画面を表示してください。または、Micro Focus プラグイン使用時に表示されるライセンス認証に関するプロンプトで[はい]をクリックすると、同様の画面が表示されます。
- [マニュアル]を選択して[クリップボードにコピー]をクリックして[マシンID]をコピーしてください。
- Micro Focus のサイトの申請フォームに 2. の[マシンID]をペーストして製品のシリアル番号と一緒に申請してください。
- 折り返しメールで送られるライセンス文字列をコピーして 2. の画面の[ライセンス文字列]の欄にペーストして[適用]をクリックしてください。無期限ライセンスが設定されます。
警告: 期限付きライセンスを使用している場合 (デフォルトの 30日ライセンスなど)、マシンの日時を変更しないでください。日時を変更すると、ライセンスは無効化され、Micro Focus カスタマーケア にご連絡いただく必要があります。
マシンの日時を変える必要がある場合、ライセンス認証手続きが完了して無期限ライセンスが設定されていることを確認してください。
主な機能
サポートされる主な機能を以下に示します:
- Eclipse IDE内で開発作業のための適切な領域を表示するパースペクティブ。
COBOL、デバッグ、インターフェイスマッパーなどが用意されています。
- 以下のようなCOBOLソース編集機能:
- バックグラウンド構文解析
- ctrl+spaceキーによるコードテンプレート
- アウトラインビュー
- コードセクションの縮小・拡大
- コードの色分け表示
- 以下のようなプロジェクト管理機能:
- 自動ビルド
- 依存性チェック
- ビルドエンジンとしての ANT
- ディレクトリ別のビルド優先順位
- SQL指令のサポート
- 複数のビルド構成のサポート
- リンクリソースによる外部COPYメンバーのサポート
- 64Bit開発プロジェクト
- 異なるデバッグシナリオを再利用するためのデバッグ構成管理機能。
ある構成をローカルアプリケーションのデバッグに使用し、別の構成を
リモートアプリケーションのデバッグに使用することができます。
以下の機能を含みます :
- ローカルアプリケーション
- ローカルプロセスへのアタッチ
- コアダンプ
- Enterprise Serverサービスのデバッグ
- リモートアプリケーション (64ビットプラットフォームも)
- アプリケーションの待機
- 以下のような包括的なデバッグ機能:
- ブレークポイント
- 式ビュー
- スタックトレース
- ステップ実行
- 変数ビュー
- 監視ポイント
- セーフネット社の Sentinel RMS によってライセンス
新機能
WrapPack 3 以降の新機能:
- リモートデバッグ機能の拡張:
- リモートデバッグ - 実行中のアプリケーションへのアタッチ
- リモートデバッグ - アタッチの待機
- エラーマーカーの数を制限する MAX_ERROR 指令の追加。この指令はプロジェクト内のオプション画面(ビルド構成 > 編集)で設定可能
障害改修
このバージョンでは以下の障害改修が提供されています:
- #558230: COPYメンバー内で定義されたの日本語データ項目名に対してバックグラウンド構文解析でエラーが表示される
既知の障害と制限事項
このバージョンでは以下の制限事項があります:
- Eclipse 3.5 の使用
- Eclipse 3.5 を使っている場合は、Micro Focus プラグインインストール時に不具合が発生する場合があります。これを解決するには、 [使用可能なソフトウェア]ダイアログボックスの[項目をカテゴリー別にグループ化]オプションをはずしてください。
- 動的デバッグ可能なEnterprise Server構成
- Enterprise Server配下のCOBOLサービスを、「動的デバッグ可能」構成で行う方法が動作しません。
アニメーションの待機、または CBL_DEBUGBREAK を使用することができます。
- アニメーションの待機
- アニメーションの待機によってEnterprise Server配下のCOBOLサービスをデバッグした後、
casstopでサービスを停止するとエラーとなります。この場合再度 casstop すれば正常に停止します。
- 実行構成とデバッグ構成
- 実行構成またはデバッグ構成で設定した環境変数値が、実行・デバッグ時に反映されません。
Eclipseの起動時に環境変数を設定しておいていただく必要があります。
- リモートデバッグ
- リモートデバッグ後、Eclipse IDE を閉じると cobremotedaemon 上に CCITC32-0008E
のメッセージが表示されます。このエラーは無視しても問題がありません。
- リモートデバッグ
- リモートデバッグが終了しないうちに「切断」ボタンをクリックすると Eclipse IDE がアベンドします。
デバッグを終了してから切断してください。
免責事項
本ソフトウェアは、いかなる種類の保証事項も伴わずに、「そのまま」の状態で提供されるものです。マイクロフォーカスは、明示、黙示のいずれについても、本ソフトウェアに関するいかなる保証(市販性、特定目的との適合性などを含みます)も行いません。いかなる場合も、マイクロフォーカスまたはその提供者は、直接的、間接的、偶発的、必然的、営業利益の損失、あるいは特別損害など、たとえマイクロフォーカスまたはその提供者がそのような損害の可能性について事前に通知されていた場合でも、いかなる損害についても保証を行いません。州によっては、必然的または偶発的損害への責任を除外または制限することを許可していないところがあり、その場合には、前述の制限は適用されません。
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