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Enterprise Developer は、メインフレーム開発者を対象とした最新の Eclipse 向け開発スイートです。これを使用することで、メインフレーム上やその他のプラットフォーム上でのアプリケーションのディプロイ先に関係なく、メインフレーム・アプリケーションを管理、開発、および最新化できます。

Enterprise Developer は、IBM COBOL、IBM CICS、IBM JCL、IBM DB2、IBM z/OS の各ファイル・フォーマット、および SORT などの一般的なバッチ・ユーティリティをサポートしています。これはつまり、コア・メインフレーム・オンラインおよびバッチ・アプリケーションを、Enterprise Developer で開発および管理できることを意味しています。その後、これらのアプリケーションは、メインフレームにディプロイするか、または Micro Focus の Linux、UNIX、または Windows ベースの製品プラットフォームのいずれかに移行できます。

Enterprise Developer には、次の 3 つの製品バリエーションがあります。

Enterprise Developer Personal Edition
Enterprise Developer Personal Edition は無償の製品で、ダウンロードして使用できます。これは、Windows でメインフレーム・アプリケーションを編集およびコンパイルする手段として、Eclipse または Visual Studio を習熟したい人に適しています。
Enterprise Developer
Enterprise Developer は、メインフレーム・アプリケーションを最新化し、別のプラットフォームに移動したいお客様向けです。このオプションも、Visual Studio または Eclipse ベースの IDE を使用します。また、現在 Micro Focus がサポートしているすべてのプラットフォーム向けの開発ツールおよびテスト・ツールが含まれています。
Enterprise Developer for IBM zEnterprise
Enterprise Developer for IBM zEnterprise は、アプリケーションを再新化し、メインフレームまたは z/Enterprise パーティションにディプロイしようとしているお客様を対象としています。このオプションは、Visual Studio または Eclipse ベースの IDE を使用します。また、メインフレーム上またはメインフレーム以外での開発をサポートするためのメインフレーム統合、および IDE を構成するための Application Workflow Manager が含まれています。また、z/Linux、AIX、x86 環境での開発およびテストをサポートするためのツールも含まれています。

完全なメインフレーム統合と Application Workflow Manager は、Eclipse ベースの IDE のみで使用できます。

さらに、本書の『Enterprise Developer for z/Enterprise workflow modelling extensions』の節では、ワークフロー・モデリングの拡張機能に関する情報も提供しています。

注:

現在 Personal Edition をご使用のユーザの方で、フル機能のエディションを使用したい場合は、Micro Focus の担当者にお問い合わせの上、無償試用版をお試しください。

Personal Edition またはフル・エディションをご使用のユーザの方で、Enterprise Developer for IBM zEnterprise をお試しになりたい場合は、Micro Focus の担当者に試用についてお問い合わせください。

はじめて Enterprise Developer をご使用になる場合:

『入門書』から始めることをお奨めします。これには、製品の主なコンポーネントの説明や、IDE を使用してメインフレーム・アプリケーションを開発する方法についての基本的なチュートリアルがいくつか含まれています。『入門書』には、次の項目が含まれています。

  1. はじめに:製品の概要およびメインフレームの機能を説明します。
  2. 基本的なチュートリアル:メインフレーム・アプリケーションを使用して、オンラインおよびバッチ・アプリケーションの両方を IDE で開発、ビルド、デバッグする方法について説明します。これには、メインフレーム統合機能について説明するチュートリアルも含まれます。
  3. その他のチュートリアル:例えば、CICS および JCL が含まれる、異なるメインフレーム・プロジェクトを作成および使用する方法などの、その他のチュートリアルも用意されています。
  4. この製品で使用できるサンプルに関する詳細な説明
  5. 既存のメインフレーム・アプリケーションの Eclipse IDE への移動についての概要

Enterprise Developer for IBM zEnterprise のメインフレーム統合およびメインフレーム・モデリング機能について説明した 2 つのマニュアルが、Micro Focus SupportLine の [Documentation] ページ、およびご使用のインストールの Help サブフォルダに .pdf 形式で用意されています。

また、Micro Focus Infocenter Web サイト (http://www.microfocus.co.jp/support/manuals.asp) で、最新のヘルプを確認してください。

本書の使用方法については、『Help on Help』のトピックを参照してください。