IMS プリンタの設定

サポート対象のプリンタ、および IMS 対応エンタープライズ・サーバで使用するプリンタの定義と設定に必要なプロセスについて説明します。

エンタープライズ・サーバ は、IMS アプリケーションを実行するように設定されたエンタープライズ・サーバで使用する LU1 および LU3 プリンタをサポートし、サポート対象は TCP TN3270 プロトコルをサポートするプリンタ・クライアントに限定されます。TN3270 以外のプリンタ・クライアントおよび IMS スプール・インターフェイスはサポートされません。

前提条件

プリンタを設定する前に、Enterprise Server Administration で定義された MSS 対応エンタープライズ・サーバを用意する必要があります。その準備ができたら、次の操作を行います。
  • システム初期化テーブルを指定する
    既にある SIT、IMSSIT を指定するか、または IMSSIT を別の名前にコピーし新たにコピーした SIT を指定することをお勧めします。IMSSIT では、IMS アプリケーションの実行に必要な、次のような複数の設定項目があらかじめ設定済みです。
    • Initial Tran ID - これは /IMS に設定され、対話的な TN3270 クライアントが始めに IMS TM に接続することを指定します。
    • IMSSTRT Startup List - エンタープライズ・サーバの基本動作に必要ないくつかのリソース定義を提供する複数のリソース・グループを含んでいます。Group IMSGRP には エンタープライズ・サーバ と IMS 機能に固有のリソース定義が含まれています。
    • IMSGRP Resource Group - LU1 プリンタの TERM モデル定義を含んでいます。
  • SIT が最新のプリンタ定義で更新されていることを確認する

    Enterprise Developer の旧バージョンからアップグレードするとき、IMSGRP などのユーザ固有のリソース・グループは自動的に更新されません。最新のプリンタ定義を手動で追加することをお勧めします。この追加を行うには、次のコマンドを Enterprise Developer コマンド・プロンプトで実行します。

    caspcupg /o

プリンタ・サポートの有効化

プリンタ・サポートを有効にする手順は、要件に応じて異なります。次のユースケース・シナリオについて検討します。

ユースケース 1:大半またはすべてのプリンタが LU1
一部に LU3 プリンタがない限り、追加の設定は不要です (下記のユースケース 3 を参照)。
ユースケース 2:大半またはすべてのプリンタが LU3
この場合、IMSGRP リソース・グループで MLU1 プリンタの TERM モデル定義を MLU3 に名前変更し、LU3 プリンタ専用の TERM モデルとして再定義します。
重要:MLU1 定義を名前変更し再設定するか、または MLU1 定義を削除して LU3 プリンタ用の新たな定義を作成する必要があります。TN32871 では複数の TERM モデル・プリンタ定義はサポートされません。
ユースケース 3:エンタープライズ・サーバに固有のプリンタを定義する
この場合、ユースケース 1 または 2 の例外またはすべてのプリンタに対して、明示的な定義をインストールできます。このとき、各プリンタの TERM 定義を追加することによって、プリンタ定義または IMSGRP リソース・グループへの定義を加える必要があります。

その他の設定

プリンタの定義の他に、次の項目を設定する必要があります。
  • エンタープライズ・サーバのセキュリティに対してプリンタを定義する
  • TN3270 エミュレータを設定しプリンタに接続する

詳細は、『Assigning Client Names』を参照してください。