構成および管理

CICS Web インターフェイスのユーザー証明書登録は、テキスト ファイル (登録された証明書ごとに 1 つずつ) の集合として管理されます。
デフォルトでは、これらのファイルはリージョンのシステム ディレクトリ (ログ ファイルの格納場所) の cwi-user-certs というディレクトリに格納されますが、Enterprise Server Administration でサーバーの定義の [General] タブの [Configuration Information] 領域に次の設定を追加することで変更できます。
[CWI]
User certificate registry=path to directory

各登録ファイルの名前は証明書の SHA-1 フィンガープリントで指定されます。これは、証明書を一意に識別する 16 進数の文字列です。各ファイルは ini ファイルの形式で、単一のセクション (この名前もフィンガープリントで指定) とユーザー ID を「user」トークンに割り当てる行で構成されます。登録の作成に関するコメントが含まれていることもあります。

注: CWI で証明書登録を使用する場合は、これらのファイルおよびそれらが格納されたディレクトリに対する書き込みアクセス権を信頼できる管理者だけに許可することが非常に重要です。それらのファイルまたはディレクトリに対する書き込みアクセス権があれば、CWI で生成されるトランザクションの実行時に誰でも他の CICS ユーザーを偽装できるという危険があります。証明書登録ディレクトリの作成時に、オペレーティング システムのファイル権限を適切に割り当てるようにしてください。

これらのファイルは手動で編集および削除できます。証明書について理解しており、OpenSSL などのツールにアクセスできれば、手動で作成することも可能です。ただし、ファイルの作成には、通常は Enterprise Server (前のセクションで説明した AUTOREGISTER を使用) またはcascertreg ユーティリティを使用します。

証明書登録ファイルを削除した場合、その証明書の所有者は、リージョンの再起動後に初めて証明書を使用する際に再登録が必要になります。現在のところ、実行中のリージョンですでにロードされている登録をディレクトリから削除する方法はありません。