データベースの種類

重要: この機能は、早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) リリース ステータスで提供されます。今後も追加機能の開発が続けられ、パッチ アップデートおよび将来のリリースによって追加のインターフェイスが提供されます。詳細については、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。

Micro Focus データベース ファイル ハンドラー (MFDBFH) またはエンタープライズ サーバー リージョン管理を利用するときにデータベース内に格納する予定の情報の種類に応じて、構成する必要があるデータベースの種類が決まります。多くの場合、それらの複数を同時に構成することになります。

次の表に、使用可能なデータベースの種類とそれらの主な用途を示します。

master データベースまたは postgres データベース
データベース サーバー インスタンスへのすべての接続に、master データベース (MSSQL) または postgres データベース (PostgreSQL) へのデータ ソース接続が必要です。
データストア データベース
データストア データベースは、いずれかのタイプのデータ ファイルを格納するように設計されています。ファイル タイプには、KSDS、RRDS、ESDS、行順編成ファイル、固定長および可変長の順編成ファイルがあります。
dbfhdeploy コマンド ライン ユーティリティを使用して、新しいデータストアを作成してから、既存のファイルをデータストアにアップロードできます。
注: アプリケーションでまだ存在しないデータストアを指定してデータ ファイルを開くことでデータストアを暗黙的に作成することもできますが、dbfhdeploy を使用して必要なデータストアを明示的に作成することをお勧めします。
新規および既存のデータ ファイルをデータベースに配置する方法の詳細については、「データストアの構成」セクションを参照してください。その後、ファイルを使用するアプリケーションの種類に応じて、「ネイティブ データベース ファイル処理のための CICS アプリケーションの構成」および「ネイティブ データベース ファイル処理のための JCL 環境の構成」を参照してください。アプリケーションの種類にかかわらず、データストア ファイルを使用できるようにするためにソース コードを変更/再コンパイルする必要はありません。
リージョン データベース
リージョン データベースには、特定のエンタープライズ サーバー リージョンの特定の機能をサポートするテーブルとストアド プロシージャが格納されます。構成ファイルの <dsn> 要素で指定された feature 属性に応じて、リージョン データベースでサポートされる機能が決まります。(現在使用できる機能は、リソース ロック、つまり ENQ/DEQ の処理だけです)。
次の表に、構成で有効または無効にできる機能を示します。
説明
all リージョンの使用可能なすべての機能
<dsn name="SS.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="all"/>
none リージョンの機能なし
<dsn name="SS.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="none"/>
[+|-]reslocking データベース リソース ロックの有効化/無効化
<dsn name="SS.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="none +reslocking"/> 
<dsn name="SS.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="all -reslocking"/>
<dsn> 要素で feature 属性を省略した場合、feature=all であると想定されます。
機能は、リージョン データベース内にテーブルおよびストアド プロシージャとして格納されます。そのようなデータベースを使用するように構成されたリージョンのデータ処理や操作に目に見える変更はありません。
構成が完了したら、リージョンをコールド スタートする必要があります。これにより、起動時にリージョン データベースが作成されます。データベースがすでに存在する場合は、そのデータベースが削除されて新規に作成されます。
詳細については、「リージョン データベースおよびリージョン間データベースの構成」を参照してください。
リージョン間データベース
リージョン間データベースは、複数のエンタープライズ サーバー リージョンで使用される機能の使用を容易にします。これには、システム スコープの ENQ 要求や回復処理のサポートなどが含まれます。
リージョン データベースも構成している場合はリージョン間データベースが必要であり、同じデータベース サーバーで構成する必要があります。まだ存在しない場合は、リージョン データベースの構成で指定されたエンタープライズ サーバー リージョンがコールド スタートされたときに作成されます。
詳細については、「リージョン データベースおよびリージョン間データベースの構成」を参照してください。