HIS 接続を使用するトランザクション プログラムの定義

注: 本セクションの情報は、Windows システムで Microsoft BizTalk Host Integration Server (HIS) を使用した場合のものです。他の拡張プログラム間通信 (APPC) ソフトウェアの場合、使用するコマンド名は異なりますが、追加する全体的な詳細は同じになります。

インバウンド通信の場合、HIS SNA Server には、ローカル サーバーまたはクライアントで CICS トランザクションごとに作成されるレジストリ エントリが必要です。これらのエントリは HIS SNA Server で使用され、CICS プログラム dfhgatch.exe を起動します。このプログラムにより、要求は正しい CICS リージョンおよびトランザクションにルーティングされます。

トランザクション プログラムの Micro Focus CICS レジストリ エントリは、次の場所にあります。

/HKEY_LOCAL_MACHINE/SYSTEM/CurrentControlSet/Services/SnaBase
   /Parameters/TP's/tpname/Parameters

HIS のインバウンド トランザクション プログラムのレジストリ エントリを新たに追加する (または既存のレジストリ エントリを上書きする) 手順を次に示します。

  1. Enterprise Server コマンド プロンプトを起動します。
  2. プロンプトから tpsetup.exe を実行します。[TP Setup] ダイアログ ボックスが表示されます。

    tpsetup.exe は HIS ソフトウェアに付属しています。

  3. [Add] をクリックします。[Add New TP] ダイアログ ボックスが表示されます。
  4. [TP Name] フィールドにトランザクション名を入力します。これは、HIS SNA Server に対してトランザクション プログラムを識別する場合に使用されます。この TP 名は、ホスト システムがローカル CICS リージョンで実行しようとするトランザクションと一致する必要があります (CRTE など)。
  5. [Command line] フィールドで、casatch.exe を実行するエントリを指定します。これにより、ローカル CICS リージョンでトランザクションが開始されます。エントリは Enterprise Server リージョンのビット バージョンによって異なります。
    注意:

    使用しているリージョン (インストールされている Enterprise Server ソフトウェアではない) に応じて、正しいビット バージョンの casatch.exe のパスを指定してください。

    たとえば、Enterprise Developer のデフォルトの場所は次のとおりです。

    • 32 ビット システム:%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\bin\base\bin\casatch.exe
    • 64 ビット システム:%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Developer\bin64\base\bin\WIN64\casatch.exet
  6. [Parameters] フィールドで、リージョン、トランザクション、およびパラメーターの詳細を指定します。
    一般的な形式は /RREGIONNAME /TTPNAME です。
    • REGIONNAME はリージョンの名前です。例: MSSDEMO
    • TPNAME はトランザクション プログラムの名前です。例: CRTE
  7. インバウンド要求について、HIS SNA サーバーに対して定義される [Local LU Alias] の名前を指定します。これは、VTAM に対して定義される PU に使用する個別 LU です。サンプル値は次のとおりです。 MCOLU021
  8. [OK] をクリックします。

トランザクション プログラムの追加および編集については、『Host Integration Server 2006 Help』を参照してください。

注:
  • tpstart.exe でレジストリが読み取られるのは起動時のみです。そのため、TP の追加や変更によってレジストリが更新された場合は、tpstart.exe を停止して再起動することで更新を反映する必要があります。
  • casatch.exe は、ローカルの Enterprise Server リージョンと同じユーザー ID または同等の権限を持つユーザー ID で実行しないと失敗します。したがって、Enterprise Server リージョンを通常の Enterprise Developer command promptから casstart コマンドを使用して起動するか、MFDS を通常の Enterprise Developer command promptから mfds コマンドを使用して起動する必要があります。つまり、MFDS をサービスとして実行することはできません。

    MFDS をユーザー プロセスとして実行し、コマンド プロンプトから起動する場合、casstart またはユーザー インターフェイスのいずれかを使用できます。