SIGN 句 (報告書作成機能)
SIGN 句は、演算符号のプロパティを明示的に記述する必要がある場合に、その演算符号の位置および表現形式を指定する。
一般形式
構文規則
- SIGN 句を指定できるのは、PICTURE 句に文字「S」が含まれる数値データ記述項だけである。
- SIGN 句の適用対象である数値データ記述項は、明示的または暗黙的に USAGE IS DISPLAY として記述する。
- 報告集団記述項に SIGN 句を含める場合は、SEPARATE CHARACTER を指定する。
一般規則
- オプションの SIGN 句は、記述されている場合、適用対象の数値データ記述項に対する演算符号の位置および表現形式を指定する。SIGN 句は、PICTURE 句に文字「S」が含まれる数値データ記述項に対してのみ適用される。この「S」は演算符号が付いていることを表すが、必ずしもその位置および表現形式を表すわけではない。
- PICTURE 句に文字「S」が含まれるが、オプションの SIGN 句は適用されない数値データ記述項は、演算符号を持つが、「S」によって符号の表現形式や位置が指定されるわけではない。この場合 (デフォルト)、そのような符号付き数値データ項目には、一般規則 3 は適用されない。デフォルトの演算符号の表現については、「COBOL 言語の概念」の章の「文字の表現および基数の選定」セクションを参照。
- 報告集団記述項内の SIGN 句では、SEPARATE CHARACTER を指定する必要があるため、処理は次のようになる。
- 演算符号の位置は、基本数値データ項目の先頭 (または末尾) の文字位置と想定される。この文字位置は桁位置ではない。
- PICTURE 文字列内の文字「S」は、(標準データ形式の文字での) 項目のサイズを決定する際に数えられる。
- 正号および負号は、それぞれ標準データ形式文字の「+」および「-」である。
- PICTURE 句に文字「S」が含まれる数値データ記述項はすべて、符号付き数値データ記述項となる。そのような記述項に SIGN 句を適用し、計算または比較のために変換する必要がある場合は、自動的に変換される。