Telnet 3270 端末エミュレーターの使用

サード パーティの TN3270 端末エミュレーターを CICS クライアントとして使用できます。TN3270 エミュレーターのセッションは、Enterprise Server と同じマシンまたはネットワーク マシンで実行できます。

TN3270 端末エミュレーターを使用するには、Enterprise Server Administration で TN3270 リスナーを作成する必要があります。

リスナーのエンドポイントを指定する場合、Telnet の通常のポート番号 23 はすでに非 3270 Telnet アクセスに使用されているため、使用されていない 5000 超のポート番号を使用することをお勧めします。

TN3270 エミュレーターのセッションは、Enterprise Server と同じマシンまたはリモート マシンで実行できます。

MSS は、デフォルトで TN3270 端末を基本の 3270 端末として動的にインストールします。つまり、TN3270 端末エミュレーターの拡張機能の一部を使用できません。これらの機能を使用可能にするには、TN3270 のデバイス タイプ、および ESMAC で T-Type と呼ばれる CICS の TYPETERM 定義を、MSS で関連付けられるようにする必要があります。

TN3270 のデバイス タイプはエミュレーター ソフトウェアで指定され、構成できる場合とできない場合があります。デバイス タイプは、3270 データ ストリームの各種要素 (色、拡張属性、TCTUA の使用など) をサポートするエミュレーターの機能を示します。

接続交渉中に、TN3270 クライアントは、どのデバイスをエミュレートするかを示すデータ パケットを送信します。MSS はこのデータを使用して、この端末タイプを定義する T-Type エントリを特定します。

これを機能させるには、次の操作を行う必要があります。

  1. TN3270 端末エミュレーターの機能に一致する T-Type エントリを定義します。
  2. この TYPETERM 定義を指し示す端末モデル エントリを ESMAC の [Term] ページで定義します。端末モデル エントリに必要なフィールドは次のとおりです。
    [Name] この端末モデルの一意の名前
    [Model] O(nly)、Y(es)、または N(o)
    [Model name] TN3270 のデバイス タイプ
    [Terminal type] この端末で使用する T-type エントリの名前

たとえば、TN3270 クライアント ソフトウェアが、拡張属性をサポートする IBM 3279 MOD2 をエミュレートするように構成されているとします。MSS は、接続時に名前が TN32792E の端末モデル エントリを検索します。次に、その端末エントリに指定されている端末タイプを使用して、T-type エントリで端末の詳細を検索します。

画面サイズの構成

デフォルト (MOD2 (24 x 80)) 以外の画面サイズを使用する場合は、エンタープライズ サーバーを起動する前に環境変数 ES_TN3270_FORCE_ALT=Yes を設定する必要があります。これで、端末セッション中にサイズを MOD1 (12 x 80)、MOD2 (24 x 80)、MOD3 (32 x 80)、MOD4 (43 x 80)、および MOD5 (27 x 132) に変更できるようになります。
注: Micro Focus の端末処理では、ウィンドウ サイズの動的変更はサポートされていません。大きな端末から小さな端末に切り替えても、ウィンドウ サイズは大きなサイズのままです。

カスタムのサイズを使用するには、ES_TN3270_FORCE_ALT=Yes を設定するほかに、ESMAC の [T-Type] ページにある [Alt.Screen Width] フィールドおよび [Alt.Screen Height] フィールドで画面サイズを指定する必要もあります。