SSL は、暗号化形式で電子通信を送受信するための標準メカニズムです。ネットワーク、企業イントラネット、インターネットなど、マシン間で機密情報を送信するあらゆる状況で使用できます。本書では、主にインターネットの場合について説明します。
SSL は、パブリック キー インフラストラクチャ (PKI) の使用に大きく依存しています。PKI は、Web サイトなどの電子通信に関わる人や組織に対して、それらが信頼できる正規のものであることを示すオンライン証明書を発行するシステムです。
SSL は、組織の規模を問わず、さまざまな組織で広く使用されています。たとえば、オンライン バンキングを利用する際に、銀行の Web サイトの多くのページの Web アドレス (Universal Resource Locator (URL) とも呼ばれます) の先頭が http ではなく https になっていることがあります。これは、Web ページおよび Web サイトの間で SSL を使用した HTTP のバージョンを使用してメッセージが送信されることを示します。
相互に通信する 2 つのソフトウェア プログラムの両方で SSL がサポートされている場合、PKI との信頼関係が確立されていれば、暗号化された形式でメッセージをやり取りできます。
SSL には次の利点があります。
これらの利点の一部は、SSL で使用される PKI から提供されます。