インクルードまたはコピーされたファイルの参照

多くのソース プログラムには、プログラムのコンパイル時に別のファイルの内容が挿入されます。PL/I で記述されたプログラムでは、%INCLUDE、++INCLUDE、-INC、EXEC SQL INCLUDE が使用されます。

デバッガーがプログラム内でこれらの文のいずれかを検出した場合、Source の後に INCLUDE 指令で引用されたファイル名を指定してインクルード ファイルの内容を表示できます。ファイルの行には、最初の行から順番に連続した番号が付けられます。現在の環境を含むソース ファイルの行の表示に戻るには、引数なしで Source コマンドを使用します。

Open PL/I について、インクルード ファイルの処理がサポートされるようになりました。これは、実行可能コードを含むインクルード ファイルに適用されます。現在の機能セットの実装は次のとおりです。

• 次の文が %INCLUDE 指令である場合などにインクルード ファイルに「ステップイン」すると、画面表示が指定したインクルード ファイルに切り替わります。PRINT や POINT などのソース ファイルに対するコマンドは、現在のインクルード ファイルを使用して想定どおりに機能します。
• インクルード ファイルの「ステップ実行」が可能です。
• インクルード内にブレークポイントを設定することはできません。ブレークポイントの設定は、一義的に元のソース ファイルを参照します。
• 次の文が %INCLUDE 指令である場合などにインクルード ファイルを「ステップ オーバー」することは、明示的には許可されていません。これは、ソース ファイルでブレークポイントを設定して CONTINUE コマンドを使用することで実行できます。
• インクルード ファイルの最後の文の前で「ステップ アウト」するには、「ステップ オーバー」と同様に、ソース ファイルでブレークポイントを設定して CONTINUE コマンドを使用します。

CodeWatch でマクロ プリプロセッサ mfpp を使用することも可能です。CodeWatch は、(mfpp の展開後の前処理された出力ではなく) 元のソース ファイルを使用します。マクロの「ステップ実行」は、上記のインクルード ファイルのサポートと同じように機能します。