プログラム実行の制御

CodeWatch は、デバッグ セッション中に、プログラムの現在の実行ポイントを追跡する実行ポインターを維持します。プログラムの実行がデバッガー アクションによって停止されると、ポインターは、その位置を現在の実行ポイントとして保持します。現在の実行ポイントは、WHERE コマンドを使用していつでも確認できます。これにより、単純なデバッガー機能のいずれかを使用してプログラムの実行を制御できます。

CONTINUE コマンドは、プログラムの実行を開始するために、あるいはブレークポイントまたはステップ操作の後に実行を再開するために使用します。

GOTO コマンドは、指定した文に実行ポインターを移動します。Continue または Step が発行されると、この時点からプログラムの実行が再開されます。目的の文は、行番号、単純な文ラベル、または文ラベルとそれに続く行番号オフセットか文オフセットによって指定します。指定する文は、現在のプログラム ブロック内に存在する必要があります。デバッガーで Goto が実行されると、新しい実行ポイントが表示されます。

RELOAD コマンドは、明示的に設定されたブレークポイント、トレースポイント、および監視ポイントを関連するアクション リストとともに維持した状態で、ユーザー プログラムを再起動します。後続の Continue または Step では、プログラムの先頭からプログラムの実行が開始されます。

RETURN コマンドは、現在の実行ポイントを現在のプロシージャの出口ポイントに移します。プロシージャが値を返す場合は、返される値を示す式を指定する必要があります。詳細については、「戻り値の変更」セクションを参照してください。

QUIT コマンドは、デバッグ セッションを終了させます。[ファイル] メニューの [終了] 項目を選択することは、QUIT コマンドを発行することと同じです。

CodeWatch では、起動時、デバッグするプログラムは必要ありません。デバッグするプログラムが CodeWatch に対して指定されていない場合、CodeWatch はスタンドアロンで起動します。ただし、UNIX システムでは、デフォルトのプログラム名として a.out が最初に検索されます。CodeWatch がスタンドアロンで起動した場合は、LOAD または ATTACH コマンドを使用して、デバッグするプログラムを指定する必要があります。

LOAD コマンドは、指定したファイルからシンボル テーブルをデバッグ用の主な実行可能ファイルとして CodeWatch にロードします。また、以前にロードされた実行可能ファイルまたは共有ライブラリの内部 CodeWatch シンボル テーブルを消去します。

ATTACH コマンドは、CodeWatch を「pid」(10 進数) にアタッチし、LOAD コマンドを前述のように実行します。アタッチされたプログラムでも、exit () を呼び出す、または終了するプログラムは、自動的には再ロードされません。この場合は RELOAD コマンドを使用してください。

プログラムは呼び出し時にアタッチすることもできます。次に例を示します。

cwcmd -pid 3268 myprog.out