データのインポート

個々のメンバー、またはフィルターで定義されたメンバーの集合を JES スプール、区分データ セット、またはソース コード制御システムからインポートできます。または、QSAM、VSAM データ セット、IMS データベース、または DB/2 テーブル全体を、適切な Micro Focus フォーマットに自動変換してインポートすることができます。また、1 つ以上のコマンドを含む制御ファイルを指定して、MFDAS でそれらのコマンドをバッチで実行できます。これには、任意の名前の制御ファイルにコマンドを配置し、MFDAS の直後にほかのパラメーターを指定せず、@filename パラメーター (filename は制御ファイルの名前) を指定して MFDAS を実行します。

注: ユーザー出口を構成して、インポートが正常に完了した後にアクションを実行できます。

転送はテキストまたはバイナリで実行できます。BINARY または TEXT の作用対象を使用して、該当タイプのデフォルトの転送タイプをオーバーライドしてください。PDS、Librarian、Panvalet、および Endevor のデフォルトの転送タイプは TEXT です。QSAM のデフォルトの転送タイプは BINARY です。VSAM、IMS、および DB/2 はオーバーライドできません。

MEMBER パラメーターでは、特定のメインフレーム メンバー名を指定できます。また、特殊フィルター文字を含め、指定した特殊フィルター文字に基づいて複数のインポートを行うことができます。このような特殊なフィルター文字を次に示します。

インポート コマンドの例を次に示します。

JES

メインフレームの JES2 または JES3 スプールからインポートする場合:

MFDAS IMPORT filename FROM JES
JOB#####|filter

PDS

区分データ セットからインポートする場合:

MFDAS IMPORT {BINARY | TEXT} filename FROM PDS
pdsname
MEMBER {memname|filter}

Librarian

Librarian データ セットからインポートする場合:

MFDAS IMPORT {BINARY | TEXT} filename FROM LIB
libname
MEMBER {memname|filter}

Panvalet

Panvalet データ セットからインポートする場合:

MFDAS IMPORT {BINARY | TEXT} filename FROM PAN
panname
MEMBER {memname|filter}

Endevor

Endevor データ セットからインポートする場合:

MFDAS IMPORT {BINARY | TEXT} filename FROM END
ENV 'env' SYS 'sys' SUB 'sub' 
MEMBER {memname|filter} 
STG 'stage' 
TYPE memtype
CCID change-control-id
COMMENT user-comment
OVERRIDE SIGNOUT
LOCK=YES

QSAM

データを自動変換して QSAM データ セットからインポートする場合:

MFDAS
IMPORT {BINARY | TEXT} filename FROM QSAM
qsamname

VSAM KSDS

データを自動変換して VSAM KSDS データ セットからインポートし、可変長のワークステーション索引ファイルを生成する場合。固定長の索引ファイルを生成する場合は、KSDS の代わりに KSDS-FIXED を使用します。

MFDAS IMPORT filename FROM KSDS
vsamksdsname

VSAM ESDS

データを自動変換して VSAM ESDS データ セットからインポートし、可変長のワークステーション索引ファイルを生成する場合。固定長の索引ファイルを生成する場合は、ESDS の代わりに ESDS-FIXED を使用します。

MFDAS IMPORT filename FROM ESDS
vsamesdsname

VSAM RRDS

データを自動変換して VSAM RRDS データ セットからインポートし、可変長のワークステーション索引ファイルを生成する場合。固定長の索引ファイルを生成する場合は、RRDS の代わりに RRDS-FIXED を使用します。

MFDAS IMPORT filename FROM RRDS
vsamrrdsname

IMS データベース

データを自動変換してアンロード IMS データベースからインポートし、ワークステーション PCIMS フォーマットのデータベースを生成する場合。メインフレームの IMS アンロード データ セット名フィールドの後に、3 つの追加パラメーターを利用できます。これらのパラメーターは、必要なデータベース名、データ レコード内のセグメント名の場所 (1 を基準とする相対的な場所)、およびデータ レコード内のセグメント データの場所 (1 を基準とする相対的な場所) です。メインフレーム データベースが Micro Focus PCIMS アンロード ユーティリティによりアンロードされている場合、これらの 3 つのフィールドはメインフレームのアンロード データ セットから自動的に取り出されるため必要ありません。

MFDAS IMPORT filename FROM IMS
imsunloadedname
[databasename]
[segmentnamelocation]
[segmentdatalocation]
注: インポート後にデータベースを表示するには、環境変数の ES_IMSDATES_IMSLIB、および ES_IMSWRK を、それぞれ、生成された DBD ファイル (dbdgen2.dat および dbdgen2f.dat)、実際の IMS データベース ファイル、およびリスティング ファイルとログ ファイルを書き込める場所を指すように設定する必要があります (ES_IMSWRK が設定されていない場合は、リスティング ファイルとログ ファイルは現在のディレクトリに作成されます)。

DB/2 テーブル

データを自動変換してアンロード DB/2 テーブルからインポートし、ワークステーション XDB フォーマットのテーブルを生成する場合。メインフレームの DB/2 アンロード データ セット名フィールドの後に、3 つの追加パラメーターが必要です。これらのパラメーターは、必要な場所、認証 ID、およびテーブル名です。メインフレーム テーブルは、DSNTIAUL DB/2 アンロード ユーティリティにより順編成ファイルにアンロードされていなければなりません。このテーブルは存在している必要があり、そのパスで SQL ウィザードを利用できなければなりません。

MFDAS IMPORTfilename FROM DB2
db2unloadedname location
authid tablename