ATAND 関数

目的

算術式の逆正接の度の値を返します。

構文

ATAND(x)

または

ATAND(x,y)

パラメーター

構文 1 の x は単一の浮動小数点値、構文 2 の xy はどちらも浮動小数点値です。

説明

ATAND 関数は、1 つの算術式 x の逆正接、または 2 つの算術式 x および y から計算される逆正接を表す浮動小数点値を返します。2 つの引数を指定する場合、どちらもゼロ以外でなければなりません。

ATAND(x) は、x の逆正接を返します。結果の単位は度で、データ型は x と同じです。-90 ≤ ATAND(x) ≤ 90 となります。

ATAND(x,y) は、正接が x/y となる角度 (単位は度) を返します。結果は、xy の共通の型および最大精度で示され、x/y ≥ 0 の場合は 0 ≤ ATAND(x,y) ≤ 180、x/y < 0 の場合は -180 ≤ ATAND(x,y) ≤ 0 となります。

ATAND(1.0)   /* returns 45.0. */ 
ATAND(-1.0,1.0)  /* returns -45.0. */ 
ATAND(1.0,0.0)   /* returns 45.0. */

X = 3.14157;
Y = 2.0;
DEGREES = ATAND(X);   /* 7.2343E+01 */

または

DEGREES = ATAND(X,Y)   /* 5.7518E+01 */

制約事項

浮動小数点 10 進データに対する ATAND 演算は、実際は浮動小数点 2 進演算を使用して実行されます。そのため、作用対象の範囲および演算の結果は、浮動小数点 2 進数の範囲に制限されます。