MPSTR 関数

目的

文字列を論理境界で切り捨てて混合文字列を返します。2 バイト文字をバイト間では切り捨てません。返される文字列の長さは、式 x の長さ、または y で指定された値と等しくなります。

構文

MPSTR(x,r[,y])

パラメーター

xy、および r は式です。

説明

x は、文字列に評価される式です。x の値は必要に応じて文字に変換されます。

r は、文字に評価される式です。この式を GRAPHIC にすることはできず、必要に応じて文字に変換されます。r は、文字列の処理に使用される規則を指定します。

r で使用できる文字およびその規則は次のとおりです。

V または v
混合文字列 x を検証し、混合文字列を返します。
S または s
null の DBCS 文字列を削除して新しい文字列を作成し、混合文字列を返します。

V と S の両方が指定されている場合は、指定された順序に関係なく V が S よりも優先されます。V なしで S が指定されている場合は、文字列 x が有効な文字列であるものと見なされます。文字列が有効でないと、結果は保証されません。

y が必要な場合は、その値が実数の固定小数点 2 進値に変換されます。y を省略した場合、長さは型変換の規則に応じて決まります。y の値を負にすることはできません。

y = 0 の場合、結果は null 文字列になります。yx を格納するのに必要な長さよりも大きい場合は、結果の残りの部分が空白文字で埋められます。yx を格納するのに必要な長さよりも小さい場合は、超過した文字を右側から破棄するか (SBCS 文字の場合)、DBCS 文字 (2 バイトのペア) の単位で必要な数だけ破棄して、結果が切り捨てられます。

制約事項

Intel および AIX では r は無視されます。