ビット文字列から算術への変換

ビット文字列から算術への変換では、ビット文字列が任意の算術データ型に代入されます。

ビット文字列から算術への変換を行うと、合理的な結果が得られ、ビット文字列を使用して正の整数を保持できるようになります。ただし、算術演算子には算術作用対象が必要なため、組み込み関数の BINARY または DECIMAL を使用してビット文字列値を 2 進数または 10 進数の整数値に明示的に変換する必要があります。

変換元のビット文字列の長さが最大精度 N を超える場合、変換は無効になります。N は固定小数点 2 進値の実装で許容される最大精度です。Open PL/I で許容される最大精度については、『Open PL/I ユーザー ガイド』を参照してください。

変換のコンテキストで変換先の基数またはスケールが指定されていない場合は、デフォルトで固定 2 進が指定されます。変換先の精度が指定されていない場合は、変換先の基数およびスケールに対して許容される最大精度が指定されます。

変換元の値の右端のビットが精度 p の正の 2 進整数値の単位位置と見なされます。p は変換元のビット文字列値の長さです。その 2 進整数の値が、算術から算術への変換に関する通常の規則を使用して、変換先の基数、スケール、および精度に合わせて変換されます。次の例に示すように、変換元のビット文字列値が null の場合はゼロに変換されます。

変換元 結果
'101'B 5
"B 0
'0000'B 0