はじめに

式とは、値または値の計算の表現です。式は、要素 (スカラー) 式と配列式に分類されます。

要素式は、構造体内の基本名や、配列の 1 つの要素を指定する添え字付き名など、要素値を表します。配列式は、配列全体または配列のクロスセクションを表します。要素変数と配列変数が同じ式で使用される場合もあります。

式は次の理由で使用されます。

単一の定数および参照を除くすべての式は、1 つの演算子と 1 つ以上の作用対象で構成されています。演算子は、特定の型の作用対象 (算術、文字列、またはビット文字列) を必要とし、特定の型の結果を生成します。作用対象には、演算子が必要とする型に一致する定数、変数参照、ユーザー定義関数参照、組み込み関数参照、またはその他の式を使用できます。

演算子には中置演算子と前置演算子があります。次の表に示すように、中置演算子は 2 つの作用対象の間に書かれ、前置演算子は作用対象の前に書かれます。

演算子 カテゴリ
+ – * / ** 算術中置 B+C
+ – 算術前置 -C
= ^= > < >= <= ^< ^> 比較 B=C
| または & ビット文字列中置 B|C
^ ビット文字列前置 ^C
|| または !! 連結 B||C

1 つの式に中置と前置の両方の演算子を含めることができます。次に例を示します。

A*-B
注:

Open PL/I では、チルダ (~) をキャレット (^) に相当する演算子記号として使用できます。

さらに、感嘆符 (!) を縦棒 (|) に相当する演算子記号として、二重感嘆符を二重縦棒 (||) に相当する演算子記号として、それぞれ使用できます。