環境変数の使用

PL/I ファイルと一致するファイルのシステム名を特定するために、Open PL/I では、OPEN 文の TITLE オプションで指定した名前が使用されます。TITLE オプションを省略した場合、Open PL/I では、デフォルトで、PL/I プログラムにおけるファイル定数またはファイル変数の名前 (大文字に変換される) が使用されます。代わりに、システム環境変数を使用すると、実行時にファイルのシステム名を簡単に指定できます。この環境変数は次のように指定する必要があります。

DD_name system-filename

ここで、

name は TITLE で指定した名前、またはプログラムによって示されるデフォルト名です。

例:

DECLARE DATA2 UPDATE FILE;   OPEN FILE(DATA2) /* no title */;
DECLARE FACTS STREAM FILE;   OPEN FILE(FACTS) TITLE('Report');

このオープンをシステム ファイルに関連付ける際に環境変数を使用しない場合は、ファイルのシステム名として、DATA2 および Report が想定されます。

代わりに、アプリケーションの実行前に環境変数を次のように設定して、指定したシステム ファイルが使用されるようにすることができます (パス名に使用するディレクトリは存在する必要があります)。

export DD_DATA2 /dir1/dir2/master.data
export DD_Report /doc/reports/deptA/week23.rep

2 つ目の例では、DD_FACTS ではなく DD_Report が使用されています。これは、そのファイルの OPEN 文で指定されている TITLE オプションのためです。