コンパイルの統計情報

-stat コンパイラ オプションを使用すると、コンパイルの各フェーズにおける統計情報のリストが提供されます。統計情報は、デフォルトで端末に表示されます。また、ファイルにリダイレクトすることもできます。次の図に、UNIX システムの端末表示のサンプルを示します。

図 1-2 -stat オプションからのサンプル出力 (UNIX)

PHASE            USER     SYSTEM    CPU  REAL  13:43:26 
Parser Pass 1    0.05       0.02   0.07     0  13:43:26 
Declare          0.00       0.00   0.00     0  13:43:26 
Parser Pass 2    0.08       0.03   0.11     0  13:43:26 
Allocator        0.01       0.00   0.01     0  13:43:27 
Code Generator   0.71       0.05   0.76     1  13:43:27 
Total            0.85       0.10   0.95     1  13:43:27 

Total source lines:                  38 
Lines per minute (CPU):           2,400 
Lines per minute (real):          2,280 

Text size:                 2,574 bytes 
Data size:                   914 bytes 
Bss Size:                      0 bytes

次に、出力に表示される各カラムの名前とその説明を示します。

カラム 説明
PHASE コンパイルのさまざまなフェーズを定義します。各フェーズおよびそれに対応する統計情報が、完了時に表示されます。
USER コンパイルの当該のフェーズに費やされた CPU 時間を示します。これには、コンパイラに代わってオペレーティング システムが使用した CPU 時間は含まれません。
SYSTEM 対応するフェーズの実行中にオペレーティング システムが使用した CPU 時間を示します。
CPU 対応するフェーズの実行中にコンパイラが使用した CPU 時間を示します。これは USER と SYSTEM を単純に合算したものです。
REAL 対応するフェーズ中に経過した秒数を示します。
最後のカラム 現在の時刻を 24 時間表示で示します (Intel システムのみ)。