本ドキュメントでは、Micro Focus Enterprise Developer に追加のプリプロセッサを統合する手順について説明します。Enterprise Developer を独自のツールで拡張するサード パーティ ベンダー、および追加のプリプロセッサとの統合を実装する管理者を対象としています。
注: Enterprise Developer と統合した追加のプリプロセッサは、ネイティブ COBOL アプリケーションでのみサポートされます。
Enterprise Developer は、メインフレーム開発者を対象とした最新の Eclipse 向け開発スイートです。これを使用することで、メインフレーム上やその他のプラットフォーム上でのアプリケーションのディプロイ先に関係なく、メインフレーム アプリケーション環境を管理、開発、およびモダナイズできます。
Enterprise Developer では、メインフレーム アプリケーションをスマートでシンプルな方法でモダナイズ、開発、管理できます。編集、デバッグ、コンパイル、および統合テストの高度な機能を備えています。
Enterprise Developer の一部の機能は、いくつかの拡張ポイントにおいてサード パーティのツールで拡張することが可能です。たとえば、プリプロセッサやプリコンパイラなどの追加のコード生成ツールで Enterprise Developer を拡張することができます。
これらの 2 つの用語は区別せずに使用されることがよくありますが、次のように若干の違いがあります。
- プリプロセッサは、ソース コードを COBOL コンパイラに渡す前に変換するテクノロジです。プリプロセッサは元のソース コードをメモリに取り込んで修正し、新しいソース ファイルは生成しません。プリプロセッサではバックグラウンド構文チェックがサポートされ、元のソース ファイルがデバッグされます。
- プリコンパイラは、元のソース コードを取り込み、そのコードから COBOL ソース ファイルを生成します。この新しい COBOL ソース ファイルが COBOL コンパイラでコンパイルされます。生成されたファイルではバックグラウンド構文チェックはサポートされず、元のソース ファイルではなく生成されたファイルのみがデバッグされます。
本ガイドでは、プリプロセッサという用語を使用していますが、プリコンパイラを統合する際も同じ手順が適用されます。
注:
- 現在、Micro Focus では、追加のプリプロセッサおよびプリコンパイラについて、Enterprise Developer との統合をサポートしています。それ以外のツールを Enterprise Developer と統合するには、標準 Eclipse プラグインを作成する必要があります。
- 追加のプリプロセッサの統合に関する技術的なサポートについては、Micro FocusSupportLine にお問い合わせください。