cascertreg

CICS Web インターフェイス サーバー、ディプロイ リスナーなどに必要な証明書登録をリスト、削除、または追加するには、cascertreg コマンド ライン ユーティリティを使用します。

構文:

cascertreg [common-options] command [command-options] [parameters] 

共通のオプション:

-directory path 証明書登録ディレクトリを指定します。このディレクトリは、ES_CERT_REG 環境変数を設定して指定することもできます。
-nobanner バナー (プログラム名および著作権メッセージ) を表示しないように指定します。
-quiet 最小限の出力を提供し、登録を削除する際に確認を求めません。
-verbose より多くの出力を提供します。
-algorithm フィンガープリントの生成に使用するアルゴリズムを指定します。デフォルトは SHA1 で、値としては SHA224、SHA256、SHA384、および SHA512 を指定できます。

コマンド、コマンド オプション、およびパラメーター:

コマンド オプション パラメーター 説明
list 部分的なフィンガープリント (オプション) 証明書登録をリストします。部分的なフィンガープリントが指定されている場合は、一致する証明書のみをリストします。
delete 部分的なフィンガープリント (オプション) 証明書登録 (部分的なフィンガープリントが指定されている場合は、それと一致する証明書登録) を削除します。一致する登録をリストし、-quiet が指定されていない限り確認を求めます。
add -file certificate-file

または

-fingerprint fingerprint

ユーザー ID 指定された証明書 (証明書ファイルまたはそのフィンガープリントとして指定) の登録を追加し、指定されたユーザーに関連付けます。

証明書の登録がすでに存在する場合は失敗します。-file オプションを使用する場合、証明書は PEM 形式または DER 形式でなければなりません。

-cwi setting

証明書の cwi オプションを設定します。このオプションは、CICS Web インターフェイスでこの証明書をユーザーにマップできるかどうかを示します。値は yes または no です。デフォルトは yes です。

-dcas setting

Digital Certificate Authentication Service についての -cwi と同様の設定です。

-issuer

-fingerprint を使用する場合にオプションで証明書の発行者の DN を指定します (-file の場合はファイルから取得されます)。

-subject

-fingerprint を使用する場合にオプションで証明書の件名の DN を指定します (-file の場合はファイルから取得されます)。

指定されたディレクトリ内のすべての証明書登録をリストします。リストには、フィンガープリントおよびユーザー ID が表示されます。
cascertreg -directory c:\cwi-certs list
ES_CERT_REG 環境変数で指定されたディレクトリ内の証明書登録のうち、フィンガープリントに文字列 01ab を含むすべての証明書登録をリストします。リストは詳細形式で、サブジェクトや発行者の識別名など、登録に記録された追加情報を表示します。
cascertreg list -verbose 01ab
指定されたディレクトリ内にある、フィンガープリントに文字列 01ab を含むすべての登録を、情報を求めずに削除します。
cascertreg -quiet delete 01ab -directory c:\cwi-certs
client.pem の証明書の登録を (ES_CERT_REG 環境変数で指定されたディレクトリに) 追加し、SYSAD およびユーザー ID に関連付けます。
cascertreg add -file client.pem SYSAD
上記と同様ですが、今度は証明書のフィンガープリントに SHA512 アルゴリズムを使用します。
cascertreg add -file client.pem SYSAD –algorithm SHA512