移行対象のアプリケーションはメインフレーム環境から生成されているため、ランタイム アプリケーションでは、データベース要求モジュール (DBRM) を参照するパッケージまたはプラン (あるいはその両方) から該当するすべての SQL 文が検出されることが前提になります。DBRM にはコンパイル時にアプリケーションのソース コードから抽出された SQL 文が含まれています。
このメインフレームの動作を模倣するために、HCOSS には SQL コンパイラ指令オプションのセットが用意されており、これによりアプリケーションのコンパイル時にアプリケーションのソース コードにある EXEC SQL 文を DBRM に抽出できます。ポスト コンパイルのステップで、DBRM をアプリケーションにバインドすることで実行時に DBRM にアクセスできるようになります。
以下のサンプルのユース ケース シナリオは、HCOSS アプリケーションに設定可能な一般的な SQL コンパイラ指令を示しています。
IDE でアプリケーションをコンパイルするには、アプリケーションを含むプロジェクトをビルドします。HCOSS アプリケーションをビルドする際には、最初に適切な SQL コンパイラ指令オプションを設定し、多くの場合 SQL Server データベースへの接続を確立する必要があります。
SQL(NOCHECK) 指令を指定した場合を除き、コンパイルする前に、DB 指令で指定したデータベースへの接続を、ODBC 接続で確立しておく必要があります。