カタログ メンテナンス

MFCATMNT ユーティリティは、有効期限切れのデータセットをカタログから削除する場合に使用します。

このユーティリティを実行すると、カタログのレコードが検査され、データセットの有効期限とチェック日 (通常は現在の日付) が比較されます。有効期限がチェック日よりも前のデータセットが削除対象として処理されます。データセットに有効期限がない場合は削除されません。

MFCATMNT プログラムにパラメーターとして高レベル修飾子を渡すことで、削除対象のデータセットを制限できます。たとえば、次のサンプル ジョブでは、「MFI101」で始まるデータセットのみがチェックされます。

//CATMNT1 JOB 'CATALOG MAINTENANCE',CLASS=A,
//             MSGCLASS=X,MSGLEVEL=(1,1),
//             REGION=0M
//* =========================================================
//* Drive the catalog maintenance utility for MFI101 datasets
//* =========================================================
//MFCATMNT EXEC PGM=MFCATMNT,
// PARM='MFI101'
//SYSOUT DD SYSOUT=*

このプロセスでは、カタログをスキャンして、「MFI101」で始まるデータセットを探します。該当するデータセットが見つかると、それらの各データセットを現在のジョブに割り当ててキューに登録 (ENQ) しようと試みます。これにより、チェックの実行時に別のプロセスでデータセットが使用されないようにロックされます。データセットをキューに登録 (ENQ) できない場合は、そのデータセットをスキップして次のデータセットに移ります。キューに登録されると、有効期限がチェック日と照合され、削除対象と判定されたデータセットは割り当て解除されて削除されます。それ以外のデータセットは、割り当てだけ解除されて保持されます。

このプロセスで削除されたデータセットは、ステップに割り当てられた SYSOUT ファイルで報告されます。

JCL ジョブ ステップで特別なジョブ拡張である %CATMAINT を使用してカタログのメンテナンスを行うこともできます。必要な構文の詳細については、「JOB 文拡張」を参照してください。