root 以外のユーザーとして Directory Server を実行するには

UNIX では、1024 以上のポート番号を使って root 以外のユーザーで MFDS を実行できます。root 以外のユーザーで MFDS を実行する場合は、次の点を考慮する必要があります。

CCITCP2_PORT 環境変数を使用して非標準ポートへのバインドを行うことができますが、Directory Server でデフォルトのポート (86) が使用されていることに依存するプログラムがあるため、このオプションの使用は慎重に行う必要があります。あえて CCITCP2_PORT を設定する場合は、必ず、そのディレクトリ サーバーを使用する Enterprise Server リージョンおよび COBOL プログラムの環境内で設定するようにしてください。

Enterprise Server 6.0 以降では、MFDS が root ユーザーとして実行されても、デフォルト ユーザー ID が [Options] ページで構成されている場合、別のポートへのバインドを行うと、その後 MFDS の Process User ID は指定されたユーザー ID に変更されます (root 特権はなくなります)。このため、MFDS のデフォルト ユーザー ID が構成されている場合も、上記の点を考慮してください。詳細については、「mfds」で「デフォルトのユーザー ID を指定するための構文」を参照してください。