基本操作

分散環境における FTP クライアントは、メインフレーム データセット名を判別しません。MFFTP の一義的な目的は、そのようなメインフレーム名が分散ファイル システム名に変換されるシェルを提供し、カタログをやり取りすることです。

そのほかに、データの再フォーマットのための機能も用意されています。たとえば、 Micro Focus 行順編成フォーマットのテキスト ファイルをメインフレーム フォーマット (固定長または可変長のレコード) に変換したり、文字セットを変換したりできます。

そのために、MFFTP は以下の 3 つのフェーズを経由します。

  1. クライアント用の入力ファイルを作成するための、標準 FTP コントロール カードの読み取り。

    カードが確認され、一部はクライアント入力ファイルへの書き込み前に変更されます。これらの中で最も注目すべきは、GET および PUT 文です。これらの場合におけるローカル ファイル名は、カタログで見られる分散ファイル システム名に変換されるメインフレーム名です。エラーが発生した場合、プログラムが終了します。

  2. クライアントの呼び出し。

    MFFTP は、コマンド ラインを作成し、そのコマンドを呼び出します。クライアントが、作成された入力カードを受け取り、それを実行して出力を作成します。

  3. クライアントからの出力の読み取り。

    MFFTP は、出力をチェックして、コマンドが正しく実行されているかを確認します。コマンドが失敗した場合、MFFTP は 0 以外の戻りコードで終了するか、中止されます。また、ファイルがフェッチ済みで再フォーマットが必要な場合、MFFTP はこの時点でそれを実行します。