SSTM について

Subsystem Started Task Manager (SSTM) は、CICS サブシステムおよび IMS サブシステムに完全な JCL の機能を提供します。z/OS で開始されたタスクと同等の JCL の機能を利用できます。

CICS
CICS (MSS) リージョンでは、通常、複数の SEP を使用してオンライン トランザクションを処理します。CICS リージョンでは、各 SEP で同じジョブ名およびジョブ番号を使用して同じ JCL が実行されます。リージョン内のすべての CICS SEP の JCL ジョブについて、それらのアクティビティおよび出力が 1 つのジョブ番号で管理されます。すべての CICS SEP で次のような動作になります。
  • 永続的なデータセットは JCL と SVC99 のどちらで割り当てられたかに関係なく共有されます。システムによるアクセスのシリアル化機能はありません。共有データセットに対する読み取り以外のアクセスは、必要に応じてユーザーがシリアル化する必要があります。
  • インストリーム (DD * および DD DATA) データセットは共有されません。
  • 他のデータセット (一時データセットおよび SYSOUT データセット) は共有されません。
  • joblog データセットに、すべての CICS SEP で発生した JCL アクティビティのログが元の SEP のプロセス ID とともに記録されます。
IMS
IMS サブシステムでは、メッセージ処理リージョン (MPR) ごとに 1 つの SEP を使用し、通常は複数の MPR が含まれます。MPR ごとに固有のジョブ番号がありますが、ジョブ名は同じである場合がほとんどです。各 MPR のアクティビティおよび出力は、バッチ ジョブと同様に独立しており、MPR のジョブ番号で管理されます。

SSTM が有効になっている場合、IMS MPR の JCL でアプリケーション パラメーター (APARM) を指定できます。APARM は、IMS アプリケーションおよびデータ取得出口ルーチンからの AIBTDLI INQY ENVIRON 呼び出しで使用できます。APARM の値は、最初のメッセージが MPR で処理された際に JCL から取得されます。すべての MPR で同じ JCL ファイルが共有されます。