メイン カタログ ファイルからのスプール ファイルの分離

デフォルトでは、スプール ファイルは catalog.dat ファイルと同じフォルダーに配置されます。次に示す方法のいずれか 1 つを使用すると、異なる場所からスプール ファイルおよびカタログを使用できます。

FHRedir および割り当てオーバーライド ルールの使用

File Handling Redirector (FHRedir) モジュールを割り当てオーバーライド ルールと一緒に使用して、casspool 制御ファイルおよびスプール データセットをメイン カタログが保存されている Fileshare サーバーとは異なる Fileshare サーバーに送信できます。

カタログおよびスプール ファイルのさまざまな場所が FHRedir にあります。

/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\CATALOG.DAT /s CATSERVER
/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SMS.DAT /s CATSERVER

/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SPLDSN.dat /s SPOOLSERVER 
/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SPLJOB.dat /s SPOOLSERVER 
/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SPLMSG.dat /s SPOOLSERVER 
/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SPLSUB.dat /s SPOOLSERVER 
/f C:\ES_ERRORS\FAST_CAT_FS\SPLOUT.dat /s SPOOLSERVER

スプール ファイルをスプール制御ファイルと同じ Fileshare サーバーに送信してそれらのすべてのファイルをまとめて保存するには、次の割り当てオーバーライド ルールを作成および適用します。

# RECORDTYPE = S 

RULE:
	- CONDITION:	RECORDTYPE
	  VALUE:		S
	SUBDIRECTORY:	$$SPOOLSERVER\SPOOL\
---

MVSSPOOLDIR 環境変数の使用

MVSSPOOLDIR 環境変数を使用して、すべてのスプール制御ファイルの場所を指定できます。この変数を Fileshare サーバーの名前が含まれている値 (たとえば、$$SPOOLSERVER) に設定した場合、すべての制御ファイルがその Fileshare サーバーに転送されるため、前の方法で説明した FHRedir の設定を指定する必要はありません。

複数のカタログおよび割り当てオーバーライド ルールの使用

複数のカタログをいくつかの割り当てオーバーライド ルールと一緒に使用して、すべてのスプール ファイルを Fileshare サーバーなどの別の場所に転送できます。詳細については、「複数のカタログのサポート」を参照してください。

次の例は、環境変数を使用してスプール ファイルをメイン カタログ ファイルから分離する方法を示しています。

MFSYSCAT=$$CATSERVER\CATALOG.DAT
メイン カタログを指定します。
MVSSPOOLDIR=$$SPOOLSERVER
スプール制御ファイルを SPOOLSERVER に転送します。
MFALLOC_LOC=%CD%\DATA
メイン データ ファイルの場所を指定します。
MFUSERCAT_LOC=%CD%\SMS.DAT;$$SPOOLSERVER\CATALOG.DAT;%CD%\LOCAL_CATALOG\CATALOG.DAT
使用する別のカタログ ファイルを指定します。
MFUSERCAT_NODE=SYSMFE1;MVSSPOOL;MFITEST
カタログを使用するデータセットを指定します。
ES_ALLOC_OVERRIDE=%CD%\Allocation.cfg
ファイルを異なる場所に転送する割り当てオーバーライド ルールを指定します。