LISTREFERENCES

説明

ユーザー、グループ、クラス、またはリソース間の参照を一覧します。

セキュリティ オブジェクト (ユーザー、グループ、クラス、およびリソース) はさまざまな方法で相互を参照します。ユーザーがデフォルト グループを参照したり、ユーザーがグループからそのグループのメンバーとして参照されたりすることがあります。ユーザーがリソース ルール内のアクセス制御エントリ (ACE) によって参照されることもあります。グループがユーザーを参照したり、グループがユーザーやリソースから参照されたりすることがあります。リソースがユーザーとグループを参照したり、リソースが自身の所属するクラスから参照されたりすることがあります。クラスが自身に含まれているリソースを参照することがあります。

グループに明示的に付与されている権限を確認するため、あるいは、ユーザーを削除する前にそのユーザーをすべてのグループから確実に削除するために、管理者はこのような関係を確認しなければならないことがあります。これを確認するときには、LISTREFERENCES コマンドを使用します。

各参照が、名前、タイプ (ユーザーやグループなど)、およびコメント (クエリ対象のオブジェクトとの関係性を示す) の 3 つの属性とともに表示されます。

注: 現在の LISTREFERENCES では、allow:*:read などワイルドカードのユーザー名やグループ名を持つ ACE による参照は含まれません。

必須パラメーター

ユーザーの参照を一覧する場合:

USER=name
参照を一覧するユーザー。

グループの参照を一覧する場合:

GROUP=name
参照を一覧するグループ。

クラスの参照を一覧する場合:

CLASS=name
参照を一覧するクラス。

リソースの参照を一覧する場合:

RESOURCE=name
参照を一覧するリソース。通常、オプションの CLASS パラメーターも指定します。

オプション パラメーター

CLASS=name
リソースを一覧するときに、リソースのクラスを指定します。指定しなかった場合、すべてのクラスの一致するリソースが一覧されます。
LITERAL=NO
"*" 文字をワイルドカードとして処理し、一致するすべてのオブジェクトの参照を一覧するよう ESF に指示します。
Enterprise Server 付属のサンプル セキュリティ構成に対して esfadmin LISTREFERENCES USER=SYSAD というコマンドを実行すると、次のような結果が生成されます:
ESF EM 1000 I ESM1: MLDAP ESM initialized
ESF MI 200 I Loaded module mldap_esm for ESM (1) "mldap_esm": MLDAP ESM version
2.0.2
ESF PI 101 I External Security Manager version 2.1.0 initialized

LIST Command results:

List      1 contains      6 items.
NAME=CICSUSER
TYPE=USER
COMMENT=The user itself

NAME=ALLUSER
TYPE=GROUP
COMMENT=User's default group

NAME=ALLUSER
TYPE=GROUP
COMMENT=Explicit group member

NAME=DEVGROUP
TYPE=GROUP
COMMENT=Explicit group member

NAME=*
TYPE=RESOURCE
COMMENT=Class TCICSTRN, ACE allow:CICSUSER:read


ESF EM 1002 I ESM1: MLDAP ESM exiting
Command processing completed successfully

この一覧出力には、CICSUSER オブジェクト自体とそのデフォルト グループ、そのオブジェクトが明示的なメンバーになっているグループ、およびこのユーザーを具体的に指定している ACL を含むリソースの参照が表示されています。