DSNRLI の概要

重要: DSNRLI では動的に登録された XA スイッチ モジュールのみを使用することを強くお勧めします。静的に登録されたスイッチを使用する必要がある場合は、TERMINATE THREAD 呼び出しの前に必ず SRRCMIT または SRRBACK 呼び出しを行ってください。これを行わないと、DSNRLI 実装ではグローバル トランザクションへの静的な RM の参加状態を判別できません。

DSNRLI は、DB2 リソース回復サービス接続機能 (Resource Recovery Services attachment facility; RRSAF) 用の言語インターフェイス ロード モジュールです。これは DSNRLI エントリ ポイント経由のみで、RRSAF にインターフェイスを提供します。このエントリ ポイントは、WebSphere MQ を含む任意の XA リソースに対して、明示的なサービス接続リクエストを提供します。

このインターフェイスは RRSAF のメインフレーム バージョンとは切り離されており、DB2 接続をより細かく制御できるようになっています。また、このインターフェイスは、アプリケーション移行の簡易化に役立つ、必要な関数を提供するように設計されています。

メインフレームでは、RRSAF 言語インターフェイス モジュール (DSNRLI) は DB2 の拡張として機能し、これがプログラムによって使用されている場合は、すべての DB2 SQL 呼び出しは、エントリ ポイントの 1 つである DSNHLIR を通過します。ただし、DB2 LUW では IBM の RRSAF は使用できません。Micro Focus は、顧客アプリケーションの移行を簡易化するために、このモジュールの独自のバージョンを提供しています。ただしこれは DB2 の一部ではないため、メインフレーム バージョンで提供されている関数のうち、このバージョンでは提供されていないものもあります。

呼び出し接続機能 (Call Attachment Facility; CAF) DSNALI インターフェイスは、基本的な DB2 接続制御関数のConnect、Open、Close などを提供します。

Micro Focus DSNRLI 機能は、トランザクション処理 API の呼び出しに使用する関数に加えて、共通プログラミング インターフェイス コミュニケーション (Common Program Interface - Communications; CPIC) ユーティリティ関数である SRRCMIT (コミット) および SRRBACK (ロールバック) を提供します。

該当する XA リソースの COMMIT 文または CPIC の SRRCMIT 関数を使用して、作業を RRSAF アプリケーションにコミットできます。同様に、該当する XA リソースの ROLLBACK 文または CPIC の SRRBACK 関数を使用して、作業をロールバックできます。

次の場合は、該当する XA リソースの COMMIT 文および ROLLBACK 文を使用します。

次の場合は、CPIC SRRCMIT 関数および SRRBACK 関数を使用します。