サーバーの構成

[General] タブの [Configuration Information] フィールドで、MFBSIEMX モジュールをイベント マネージャー ユーザー出口として定義し、MFBSI_DIR 変数を指定する必要があります。次に例を示します。

[ES-Environment]
ES_EMP_EXIT_1=mfbsiemx
BASE=/home/pringo/mfcobol/mfbsi
MFBSI_DIR=$BASE/$ES_SERVER

詳細は次のとおりです。

ES_EMP_EXIT_n
n は、リージョンのイベント マネージャー ユーザー出口の番号に基づいて 1 から 9 までの数値にする必要があります。
  • MFBSIEMX がリージョンの唯一のイベント マネージャー ユーザー出口である場合は、1 に設定する必要があります。
  • イベント マネージャー ユーザー出口を複数定義する場合は、次のように、ES_EMP_EXIT_1 から順番に指定する必要があります。
    ES_EMP_EXIT_1=mfbsiemx
    ES_EMP_EXIT_2=mfmonemx
    ES_EMP_EXIT_3=...
    注: mfbsiemx は、UNIX および Linux プラットフォームでは小文字で記述する必要があります。
MFBSI_DIR
MFBSI で使用するベース フォルダーです。このフォルダーに、MFBSIJCL ログ ファイル、セマフォ ファイル (JOB#####.sem)、および置換された JCL メンバーが書き込まれます。

デフォルトでは、MFBSIJCL コンポーネントからエンタープライズ サーバーにジョブをサブミットするには、MFBSI_DIR 環境変数で同じフォルダーを設定する必要があります。

パフォーマンス/可用性クラスター (PAC) 内で実行する場合は、次のように指定します。
  • エンタープライズ サーバー インスタンスを複数のハードウェアまたは仮想マシンで実行する場合:
    • それぞれのハードウェアまたは仮想マシンに対して、MFBSI_DIR のディレクトリまたはフォルダーを 1 つずつ指定します。ディレクトリまたはフォルダーの名前は任意に指定できます。
    • それらのディレクトリまたはフォルダーに mfbsi.cfg をコピーします。
  • エンタープライズ サーバー インスタンスを単一のハードウェアまたは仮想マシンで実行する場合:
    • このハードウェアまたは仮想マシンに対して、MFBSI_DIR のディレクトリまたはフォルダーを 1 つ指定します。そのディレクトリまたはフォルダーを各エンタープライズ サーバー インスタンスに使用します。ディレクトリまたはフォルダーの名前は任意に指定できます。
    • そのディレクトリまたはフォルダーに mfbsi.cfg をコピーします。

PAC で実行しない場合は、2 つの方法で特定のエンタープライズ サーバー リージョンの MFBSI_DIR を指定できます。

MFBSI_DIR を指定する方法の例を次に示します。

重要: Enterprise Server の管理者ユーザーと MFBSIJCL を実行するユーザー権限に MFBSI_DIR の場所への書き込みアクセス権限があることを確認してください。

MFBSI_DIR では、空白文字を含む長いフォルダー名もサポートされます。ただし、これを使用することは Micro Focus ではお勧めしません。

Micro Focus では、MFBSIJCL のデフォルトの設定を使用して、エンタープライズ サーバー インスタンス名を MFBSI_DIR の一部として指定することをお勧めします。

MFBSI_DIR をエンタープライズ サーバー インスタンスと同じ名前のフォルダーで終わるパスに設定し、MFBSIJCL のデフォルトの設定を使用するには、以下を実行します。

Windows の場合:

set MFBSI_DIR=x:\MF\…\MFBSI\ESRegionName

UNIX の場合:

export MFBSI_DIR=/MF/…/MFBSI/ESRegionName

MFBSI_DIR を任意のフォルダーに設定するには、以下を実行します。

  1. MFBSIJCL コマンド ラインでリージョン名を指定するには、以下を実行します。

    Windows の場合:

    set MFBSI_DIR=x:\MF\...\MYDIR
    mfbsijcl ...  REGION=ESRegionName

    UNIX の場合:

    export MFBSI_DIR=/MF/.../MYDIR
    mfbsijcl ...  REGION=ESRegionName
  2. デフォルトの mfbsi.cfg ファイルでリージョン名を指定するには、以下を実行します。
    1. mfbsi.cfg に次の行が含まれていることを確認します。
      REGION=ESRegionName
    2. MFBSI_DIRmfbsi.cfg の場所に設定します。

      Windows の場合:

      set MFBSI_DIR=x:\MF\...\MYDIR

      UNIX の場合:

      export MFBSI_DIR=/MF/.../MYDIR
  3. カスタム構成ファイル (x:\MF\...\MFBSICFG\ (Windows) または /MF/.../MFBSICFG/ (UNIX) にある custom.cfg) でリージョン名を指定するには、以下を実行します。
    1. custom.cfg に次の行が含まれていることを確認します。
      REGION=ESRegionName
    2. MFBSI_DIR を次のように設定します。

      Windows の場合:

      set MFBSI_DIR=x:\MF\...\MYDIR

      UNIX の場合:

      export MFBSI_DIR=/MF/.../MYDIR
    3. MFBSIJCL を実行する際に、次のようにカスタム構成ファイルを指定します。

      Windows の場合:

      mfbsijcl ... CFG=x:\MF\...\MFBSICFG\custom.cfg

      UNIX の場合:

      mfbsijcl ... CFG=/MF/.../MFBSICFG/custom.cfg

      CFG パラメーターを指定しない場合は次のとおりです。

      Windows の場合:

      mfbsijcl ...
      export MFBSI_CFG=x:\MF\...\MFBSICFG\custom.cfg

      UNIX の場合:

      mfbsijcl ...
      export MFBSI_CFG=/MF/…/MFBSICFG/custom.cfg

リージョン構成でこれらの設定を行ったら、サーバーを再起動し、コンソール ログに CASAM3006I/CASAM3001I メッセージがないかチェックして、MFBSIEMX の正常な初期化を確認します。ログ エントリは次のようになります。

CASAM3006I Event Filter for (mfbsiemx) has been enabled. Filter string: "1:1,3&3:*&4:1,2"
CASAM3001I Event Manager exit enabled (mfbsiemx)

サーバーの初期化により、ESRegionName.Started というファイルが MFBSI_DIR の場所に作成されます。サーバーがシャットダウンすると、このファイルは ESregion.shutdown というファイルに置き換えられます (ESRegionName は、使用しているリージョンの名前)。

サブミットされたジョブを再開するには、エンタープライズ サーバー インスタンスで追加の構成設定が必要です。詳細については、「ジョブ再起動」を参照してください。