Enterprise Server では、制限された文字セットから 1 ～ 8 文字を使用するというメインフレーム規則に適合しないユーザー名がサポートされるようになっています。このようなメインフレーム形式のユーザー名は、通常、「短い名前」と呼ばれます。メインフレームと互換性のないユーザー名は、必ずしも 8 文字を超えていなくても、「長い名前」と呼ばれます。例えば、短いユーザー名ではスペースを使用できないため、スペースを含む 6 文字のユーザー名は「長い」名前と見なされます。
Enterprise Server の Mainframe Subsystem Support (MSS) 機能は、ユーザー名を扱う際にメインフレームとの互換性を維持する必要があるため、MSS やその他の Enterprise Server コンポーネントでは短い名前が内部的に使用されます。
実際には、「長い名前」は「Enterprise Server 外部のユーザー名」を意味し、「短い名前」は「Enterprise Server で使用されるエイリアス」を意味します。長い名前機能を使用しない場合、これら 2 つの名前は同じです。
長い名前機能を使用する場合、次のようになります。
つまり、ユーザーの ID を確立する場合は、長い名前が使用されます。これには、グループ メンバーシップなどのユーザーの属性をすべて検出することが含まれます。ユーザーの ID に基づいて操作する場合は、短い名前が使用されます。