Enterprise Developer 2.3 Update 2 の新機能

このリリースでは、次の各項目が強化されています。

Eclipse IDE との統合

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次の各項目が強化されています。

  • プロジェクトおよびファイルのプロパティの [BMS] ページに [Redefine Input]、[SDF Map Size]、および [Hyphenate Field Suffix] の設定が追加されました。
  • 検索機能 [Search > Micro Focus] の使用時に、検索の対象を、プロジェクト内のすべてのコピーブックまたはワークスペース全体ではなく、現在のプログラムで使用されているコピーブックに限定できるようになりました。
  • エディターに新しいコンテキスト メニュー コマンド [Extract COBOL code to copybook] が追加され、選択したコードのセグメントをプロジェクト内の新しいコピーブック ファイルに移動できるようになりました。コピーブックに移動したコードのセグメントは、元のプログラム内で COPY 文に置き換えられます。
  • Eclipse 4.5 のサポート - Enterprise Developer をインストールした後、独立した Eclipse 4.5 インスタンスにプラグインとして追加できるようになりました。製品の「インストール上の注意」を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Application Workflow Manager (AWM)

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このリリースでは、次の各項目が強化されています。

AWM モデル エディター:

  • ドラッグ アンド ドロップ操作を、同じタイプのオブジェクトの場合だけでなく、関連するすべての場合において使用できるようになりました。たとえば、ツール記述子をアクション記述子にドラッグして、"Action Descriptor has Tool" 関係を作成できます。File_Descriptor_has_Property 関係を要素リスト構造にドラッグすると、Element_List_Structure_has_Column 関係が作成されます。
  • AWM モデル エディターでアクション記述子、プロパティ、ツール記述子などの主なモデリング オブジェクトをグループ化できるようになりました。

AWM モデリング:

  • Eclipse 機能パッケージに新しいツール「Build Project」が追加され、MVS 機能パッケージに新しいツール「Refresh DataSet」が追加されました。
  • 「Edit MVS File」でエディター ID にパラメーターが用意されました。
  • AWM メタ モデルに次の機能拡張が加えられました。
    • Team Developer Tree View に表示されるラベルの装飾を構成するための新しいモデル オブジェクト。
    • 有効状態にするための表示条件。表示条件を使用すると、アクションを要素のコンテキスト メニューに表示するかどうかを指定できます。
    • 新しいアプリケーション固有の属性 INITIAL_PARSE。エディターでファイルを開いたときにエディターのバックグラウンド解析プロセスを開始するかどうかを指定できます。
    • Eclipse 機能パッケージに、Eclipse チーム プロパティをサポートするリンクされたプロパティの新しいカテゴリが追加されました。
    • Eclipse のリンク要素タイプで、コンテキスト メニューの [Run As]、[Debug As]、および [Profile As] アクションがサポートされるようになりました。

AWM z/OS の拡張機能:

  • Micro Focus z/Server 接続で、所有者フィルターを使用できるようになりました。
  • Micro Focus z/Server 接続で、大文字と小文字を区別するパスワードの入力がサポートされるようになりました。
  • RDz 機能パッケージに、Micro Focus z/Server 接続で定義されている RSED 接続に応じた MVS リソースを開く新しいツールが追加されました。これにより、RDz 環境で Micro Focus z/Server 接続を使用してコピーブックをダウンロードできるようになりました。

Micro Focus モデル拡張:

Micro Focus モデル拡張 (Enterprise Development Projects モデルと、Endevor、ChangeMan、SCLM、および SVN のための SCM モデル) で次がサポートされるようになりました。

  • Eclipse のチームのリンクされたプロパティ
  • エディターでのモデリング オブジェクトのグループ化
  • 表示条件
  • [Run As]、[Debug As]、および [Profile As] コマンド

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

CICS Web サービス (早期採用者プログラム)

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注意:この機能は、早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) リリース ステータスに提供されます。機能の最終版については、今後リリースする予定です。詳細については、Micro Focus SupportLine までお問い合わせください。

CICS Web サービス機能は、開発およびテストでの使用を目的とした早期採用者製品 (Early Adopter Product; EAP) です。本製品リリースでは、この機能は製品のディプロイ用には推奨されません。

本リリースでは、SOAP ベースのプロバイダーおよびリクエスター モードを使用し、HTTP または MQ をトランスポート メカニズムとして使用する CICS Web サービス (CWS) の最初のサポートを提供します。CICS Web サービスは、CCSID (Coded Character Set Identifier) をサポートし、CCSID を構成することは、すべての環境で CWS の前提条件です。

制限事項:セキュリティおよび Web サービス アトミック トランザクション (WSAT) は現時点ではサポートされていません。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

COBOL 言語の機能拡張

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NATIONAL"2" コンパイラ指令が有効になっている場合に、数値項目、編集項目、および外部浮動小数点数項目で USAGE NATIONAL を指定できるようになりました。符号付き数値項目は、SIGN IS SEPARATE 句で指定する必要があります。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

クラシック データファイル ツール

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データ ファイルを開く操作、レコード レイアウト ファイルを作成するか開く操作、セグメント レイアウト ファイルを作成するか開く操作、および DBD ファイルまたは PSB ファイルを使用して IMS データベースを開く操作を開始できる新しいコマンド ライン ユーティリティが利用可能になりました。コマンド ラインからこれらのアクションを開始することはできますが、IDE 内で完了する必要があります。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

  • COMMAND-LINE-LINKAGE - プログラムを呼び出し、連絡節でアクセスされるパラメーターとしてコマンド ラインをメイン プログラムへ渡すことができます。これは、非推奨となった command_line_linkage チューナーと同等の機能を提供します。
  • EBC-COL-SEQ - NATIVE"EBCDIC" プログラムで指定される EBCDIC 照合順序の動作を制御します。EBC-COL-SEQ"1" (デフォルト) の場合は、従来の固定された (プラットフォームに依存しない) EBCDIC 照合順序の使用が維持されます。EBC-COL-SEQ"2" の場合は、プラットフォームおよびユーザー指定の MFCODESET 環境変数の設定によって変化する最新の CODESET テーブルの使用が求められます。
  • NATIONAL - 数値項目、編集項目、および外部浮動小数点数項目を USAGE NATIONAL として指定できます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

データベース アクセス - DSNREXX

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注:これは技術評価機能としてのみ提供されます。この新機能について、テストおよびフィードバックができるようになる予定です。ただし、この機能はプロダクション使用を目的としたものではなく、プロダクション使用はサポートされていません。

DB2 LUW および SQL Server の使用時に、Enterprise Server で DSNREXX がサポートされるようになりました。詳細については、「DSNREXX のサポート」を参照してください。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

エディターの記述支援

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このリリースには、次のような機能拡張があります。
  • 条件付きコンパイル リージョンの色分け - デフォルトで、非アクティブなコードがコンパイラ指令要素と同じ色になります。非アクティブなコードは、適用されるコンパイラ設定に評価されない条件付きブロック内のコードとして定義されます。
  • $REGION 文 - $REGION コンパイラ制御文がサポートされています。エディターにおいて折りたたむか展開するコード ブロックを囲むために、$REGION - $END-REGION を使用できます。
  • AutoCorrect - 最も頻繁にスペルを間違える語句を自動的に修正するようエディターを構成できます。IDE 設定を使用して、入力ミスが多い語句とそれらの正しいスペルのリストを指定します。語句のスペルを間違えると、エディターによって自動的にそれが正しいスペルに置換されます。この機能はデフォルトで有効になっており、[Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Editor > AutoCorrect] の新しいユーザー設定ページから構成できます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ファイル処理

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MFJSORT ICETOOL で、SELECT 演算子の USING パラメーターがサポートされるようになりました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

IMS サポート

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このリリースでは、MFS ソース ファイルにおいて PROMPT キーワードがサポートされます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

Interface Mapping Toolkit

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このリリースでは、Eclipse IDE で REST Web サービス クライアントを生成するための JSON スキーマがサポートされます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

ライブラリ ルーチン

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次のライブラリ ルーチンに新機能が追加されました。

  • CBL_GET_PROGRAM_INFO - 特定のプログラムのパスとプログラム名、またはプログラム名のみを返すことができる、ネイティブ COBOL 用の新しい関数 (function 10) が追加されました。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

PL/I サポート

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このリリースには、次のような機能拡張があります。

  • 新しい組み込み関数 - 組み込み関数 ONCONDID() および SAMEKEY() のサポートが追加されました。
  • VARYINGZ 属性を使用して宣言される文字列のサポート - Open PL/I コンパイラおよびランタイム システムで、VARYINGZ 文字列を組み込み関数の変数、パラメーター、およびターゲットとして使用できるようになりました。これにより、IBM のメインフレーム コンパイラとの互換性が向上し、ANSI C などの他の言語をより簡単に使用できるようになります。
  • PL/I マクロ プリプロセッサの互換性の向上 - Open PL/I コンパイラで、IBM の PL/I マクロ プリプロセッサによって使用されるすべてのマクロ プリプロセッサ組み込み関数がサポートされるようになりました。
  • IBM の Structure Alignment 規則との互換性の向上 - Open PL/I コンパイラの -zalign オプションにより、1 バイト全体を使用しない BIT データ型の構造体要素が IBM の PL/I コンパイラと同じ境界にマップされるようになりました。これにより、メインフレーム データ ファイルの分散プラットフォームへの移行が容易になり、プログラム実行の互換性が向上します。
  • 浮動小数点のサポートの向上 - 高速化を目的として、Open PL/I コード ジェネレーターで新しい Intel 浮動小数点オペランドが使用されるようになりました。また、コード ジェネレーターで、C と COBOL の間でのパラメーターの受け渡しに関する互換性が向上しました。
  • PL/I エディターの機能強化:
    • エディターに新しいコンテキスト メニュー コマンド [Extract PL/I code to an include file] が追加され、エディターで選択したコードを新しいインクルード ファイルに移動できるようになりました。抽出したコードは、インクルード ファイルを参照する %INCLUDE 文に置き換えられます。

詳細については、このトピック最後の「関連項目」を参照してください。

チュートリアル

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製品ヘルプに次の新しいチュートリアルが追加されました。

  • チュートリアル:SQL - JVM COBOL を含む Enterprise JavaBean の JBoss Application Server へのディプロイ - JVM COBOL コードを含む EJB をディプロイする手順について説明します。
  • チュートリアル:DSNREXX - DSNREXX を使用して DB2 LUW クエリを実行する手順について説明します。