ESCWA の開始

この章では、ESCWA の開始と構成の方法を詳しく説明します。トランスポート層セキュリティ (TLS) を使用して動作できるようにする方法も説明します。

Windows の場合、Micro Focus Enterprise Server Common Web Administration サービスは、デフォルトで、自動スタートアップとして設定されています。このため、ホスト マシンの起動時にサービスが開始されます。

UNIX の場合、デフォルトで ESCWA を開始するには、次の操作を行います。

  1. コマンド プロンプトから、cobsetenv を実行して次のように環境を設定します。
    . <product-install-dir>/cobsetenv
    注: 製品のインストール ディレクトリは、通常、/opt/microfocus/EnterpriseDeveloper/bin です。
  2. ディレクトリを $COBDIR/bin に変更し、次のように入力します。
    escwa &

また、最初は、ループバック アドレス (localhost 127.0.0.1) を使用してのみ ESCWA に接続できます。Web ブラウザーで、URL「http://localhost:10086」を使用して、アプリケーションにアクセスできます。

注: 初めて Web インターフェイスにアクセスすると、次の 2 つの警告メッセージが表示されます。
  • The ESCWA server is not TLS-enabled. Communications across the network will not be encrypted. Micro Focus recommends that you enable TLS settings as soon as possible.
  • Access and administration of the ESCWA server is not restricted. Micro Focus recommends that you configure user access as soon as possible.

ESCWA へのアクセスを制限するには、セキュリティ マネージャーを有効にする必要があります。詳細については、「外部セキュリティ マネージャーの指定」を参照してください。

ループバック モードをオフにすることで、リモート ホストの Web ブラウザーから ESCWA にアクセスできます。

注: Micro Focus では、ループバック モードをオフにする前に、アクセスを制限し、TLS を有効にすることをお勧めします。

ループバック モードをオフにするには、次の 3 つの方法のいずれかを使用します。

  1. ESCWA アプリケーション構成ファイルを変更する
    1. commonwebadmin.json ファイルを編集して、MfRequestedEndpoint プロパティの値を tcp:*:10086 に変更します。

      アプリケーション構成ファイルは、C:\ProgramData\Micro Focus\Enterprise Developer\ESCWA (Windows) または $COBDIR/etc (UNIX) にあります。

      注: commonwebadmin.json ファイルは、新しいバージョンの Enterprise Developer をインストールしたときに上書きされていません。以前のバージョンの ESCWA はポート 10004 を使用していたため、構成ファイルの変更が必要になる場合があります。
  2. サービスを開始する前に、サービスにパラメーターを追加する

    Windows の場合:

    1. services.msc を実行して、Windows サービス マネージャーを開きます。
    2. サービスのリストで、Micro Focus Enterprise Server Common Web Administration を右クリックします。
    3. [プロパティ] をクリックします。

      [Micro Focus Enterprise Server Common Web Administration Properties] ダイアログ ボックスが開きます。

    4. [開始パラメーター] フィールドに、「--BasicConfig.MfRequestedEndpoint="tcp:*:10086" --write=true」と入力します。
    5. [OK] をクリックします。
    6. [開始] をクリックします。

    UNIX の場合:

    1. コマンド プロンプトから、cobsetenv を実行して次のように環境を設定します。
      . <product-install-dir>/cobsetenv
      注: 製品のインストール ディレクトリは、通常、/opt/microfocus/EnterpriseDeveloper/bin です。
    2. ディレクトリを $COBDIR/bin に変更し、次のように入力します。
      escwa -–BasicConfig.MfRequestedEndpoint="tcp:*:10086" --write=true &
  3. 要求エンドポイントを ESCWA 内部から変更する
    1. ブラウザーで、検索バーに「localhost:10086」と入力します。
    2. をクリックします。

      [Enterprise Server Administration Configuration] ダイアログ ボックスが開きます。

    3. [SERVER SETTINGS] をクリックして使用可能な構成オプションを展開します。
    4. [Requested Endpoint] フィールドに、「*:10086」と入力します。
      注: このフィールドを変更した場合は、ESCWA サービスを再起動する必要があります。
    5. [APPLY] をクリックします。
注: tcp:*:10086 (protocol:ip_または_domain:port) の IP およびポートの値は、環境に応じて適切な IP (またはドメイン) およびポートに変えることができます。--write=true パラメーターは、構成の変更が構成ファイルに書き込まれるようにします。