環境変数を使用してデータセット割り当てを指定するには

データセットを設定する際には、エンタープライズ サーバーによってアクセスされる各データセットのフル パスを指定できます。ただし、これは煩雑であり、異なるディレクトリ構造を持つテスト環境と本番環境間での移動を難しくする可能性があります。

システムが多数のデータ ファイルを使用する場合に必要となる労力を削減するには、環境変数を設定して、エンタープライズ サーバー インスタンスが使用するデータセットを定義できます。

  1. Enterprise Server Administration ページで、設定するエンタープライズ サーバー インスタンスに対応する [Edit] ボタンをクリックします。
  2. [Server > Properties > General] タブを選択します。
  3. [Configuration Information] テキスト ボックスに次のように入力します: [ES-Environment]
  4. 使用するデータセットを ENVIRONMENTVAR=path という構文で設定します。
    • ENVIRONMENTVAR は、作成する環境変数の名前です。
    • path は、データセットへのフル パス (ドライブ文字を含む) です。

    環境変数は、指定するすべてのパスをカバーするのに必要な数だけ作成できます。

  5. データセットを定義したら、[OK] をクリックします。設定内容がエンタープライズ サーバー インスタンスに適用されます。
  6. カタログでは、 %PCDSN オプションを使用してデータセットを割り当てて物理ファイルを指定するときに、ファイルへのパスを表すように定義した環境変数を代用することができます。環境変数名の前にはドル記号 ($) を付けます: $ENVIRONMENTVAR

    たとえば、 PRODDATA という名前の環境変数を作成し、その値を d:\mydataset に設定することができます。

    その後、 MFIO1.SAMPLE.DATA という名前のファイルに対するカタログでデータセットを割り当てるには、次のコードを使用します。

     //*MFE:%PCDSN='$PRODDATA\MFI01.SAMPLE.DATA'