概要:JCL タイムアウト

Z/OS システムでは、バッチ ジョブのランナウェイおよびループの両方を TIME= パラメーターで制御できます。これは JOB カードで操作できます。TIME= パラメーターの形式は、TIME=(x,y) です。x は分単位の CPU 時間、y は秒単位の CPU 時間です。

Enterprise Server 環境では、秒単位の CPU 時間は認識されません。そのため、JCL にコーディングされる秒単位の CPU 時間に相当する値を実際の秒数で構成できるようになっています。これにより、設定した上限よりも長い時間がかかっている長期実行ジョブを異常終了させるように JCL ジョブを構成できます。

ジョブにタイムアウトを適用するには、クラス固有のタイムアウト乗数またはデフォルトの乗数 (あるいはその両方) を定義する必要があります。クラス固有の乗数もデフォルトの乗数も定義されていない場合は、乗数として 1 が使用されます。複数のイニシエーターがアクティブな際に開始されたジョブが、同名の別のジョブの完了を待機する場合の待機時間は、ジョブが割り当て期間を超えたかどうかを判断する際にジョブの経過時間に含まれます。