casutl

Enterprise Server のユーティリティ プログラムです。

構文:

casutl [/res-name]
       [/sprototype:host:port]
       [/lservername]
       [/n]
       [/xfiles-to-switch]
       [/ccurrent-directory]
       [/uuserid]
       [/ppassword]
       [/ggroup]
       [/h{[e|d]}]
       [/te{[ tracelist],[aux],[all],[ims]}]
       [/td{[ tracelist],[aux],[all],[ims]}]
       [/a{[amax|admin]=nnn}

パラメーター:

表 1. 接続パラメーター
/res-name

es-name で指定された名前のエンタープライズ サーバーに接続します。

制約事項: casutlJCL または Web サービスから呼び出す場合 (つまり、casutl を SEP 内で実行している場合) は、/r オプションを使用してサーバーに接続することはできません。その場合は、/s または /l のいずれかを使用してサーバーに接続する必要があります。
/sprototype:host:port 指定された URL を使用して、接続先のエンタープライズ サーバーを見つけます。次に例を示します。
stcp:localhost:9003
/lservername servername で指定されたサーバー名を検索して、接続先のエンタープライズ サーバーを見つけます。
注: /r、/s、/l のいずれも指定しない場合、デフォルトは /rESDEMO[64] になります。
表 2. その他のパラメーター
/n 新しいコンソール ログ ファイル console.log を作成します。現在の console.log の内容は、console.nnn_switch_date_time という新しいファイルに保存されます。
/xfiles-to-switch

アクティブな補助トレース ファイル、ダンプ ファイル、HSF ファイルのうち 1 つまたは複数を切り替えます。

切り替えるファイルを files-to-switch で指定します。次の 1 文字の引数のうちの 1 つまたは複数を使用できます。

t
トレースを表します。casauxta.reccasauxtb.rec を切り替えます。
d
ダンプを表します。casdumpa.reccasdumpb.rec を切り替えます。
h
HSF を表します。cashsf-a.csvcashsf-b.csv を切り替えます。
/ccurrent-directory 内部 FS の現在のディレクトリを設定します。
/uuserid 認証ユーザー ID を指定します。
/ppassword 認証パスワードを指定します。
/ggroup コマンドの実行時に使用するサインオン グループを指定します。
/h{[e|d]} HSF を有効 (e) または無効 (d) にします。
/te{[ tracelist],[aux],[all],[ims]} トレース フラグを有効にします。詳細は次のとおりです。
tracelist
カンマで区切られたトレース フラグのリストです。次のキーワードを含めることもできます。
aux
補助トレース。
all
すべてのトレース フラグ (aux を除く)。
ims
すべての ims トレース フラグ。

」セクションを参照してください。

/td{[ tracelist],[aux],[all],[ims]} トレース フラグを無効にします。詳細は次のとおりです。
tracelist
カンマで区切られたトレース フラグのリストです。次のキーワードを含めることもできます。
aux
補助トレース。
all
すべてのトレース フラグ (aux を除く)。
ims
すべての ims トレース フラグ。

」セクションを参照してください。

/a{[amax|admin]=nnn} デフォルトの SEP または Admin SEP の数を変更します。
amax
デフォルトの SEP
admin
デフォルトの Admin SEP
注: nnn 1 〜 999 の整数です。

依存性:

casutl コマンドを発行する前に、エンタープライズ サーバーを起動しておく必要があります。

説明:

/r/s、および /l オプションは、いずれか 1 つを選択する必要があり、相互に排他的です。

UNIX では、スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) をパラメーターの前に使用できます。

次に、casutl を使用するいくつかのシナリオの例を示します。MYREGION はエンタープライズ サーバー インスタンスの名前です。

アクティブなトレース ファイルを切り替えるには、次のコマンドを使用します。

casutl /rMYREGION /xt

アクティブなダンプおよび HSF ファイルの両方を同時に切り替えるには、次のコマンドを使用します。

casutl /rMYREGION /xdh

新しいコンソール ログを開始するには、次のコマンドを使用します。

casutl /rMYREGION /n

新しいログ ファイルが作成され、既存の console.log のバックアップ コピーが console.nnn_switch_date_time として作成されます。

aux、api、scp、および kcp を有効にするには、次のコマンドを使用します。

casutl /teaux,api,scp,kcp

すべてのトレース フラグを有効にするには、次のコマンドを使用します。

castul /teall

すべての ims トレース フラグを無効にするには、次のコマンドを使用します。

casutl /tdims

現在のリージョン インスタンスの期間中、アプリケーション実行プロセスの数を 5 に動的に変更するには、次のコマンドを使用します。

casutl /rMYREGION /aamax=05