ESDEMO サーバーの起動の検証

Enterprise Developer command promptに移動し、ESDEMO を起動してみます。

casstart /uES-admin /pES-password

ES-admin および ES-password は、手順 4 で編集して ES の管理権限を付与したユーザーのユーザー名およびパスワードです。MFDS から ESDEMO を起動して [Use Enterprise Server credentials] フォームでユーザー名およびパスワードを入力することもできますが、入力ミスやその他の問題を修正する必要がある場合は再度実行する方が簡単です。

ESDEMO が正常に起動するはずです。起動しない場合は、次の点を確認してください。
  • ES-admin および ES-password が正しく入力されていることを確認します。
  • ESDEMO のコンソール ログ (console.log) で、MLDAP ESM モジュールのロードおよび初期化が正常に完了していることを確認します。コンソール ログの場所はインストールによって異なりますが、デフォルトの場所は %USERPROFILE%\Documents\Micro Focus User\Enterprise Developer\WORKAREA\ESDEMO です。
    • MLDAP ESM モジュールがサーバーに接続できないために初期化に失敗した場合は、MFDS で LDAP セキュリティ マネージャーの [Connection Path] の設定を確認します。さらに、両方のシステムでファイアウォールの構成を確認します。
    • MLDAP ESM モジュールがサーバーにバインドできない場合は、MFDS で LDAP セキュリティ マネージャーの [Authorized ID] および [Password] の設定を確認します。
    • MLDAP ESM モジュールで他のエラーが記録されている場合は、MFDS で LDAP セキュリティ マネージャーの [Configuration Information] 領域のテキスト (各種のコンテナーの DN など) を確認します。それらに誤りがあると、ESM モジュールのデータを AD から検出できません。
  • ユーザーの「共通名」がユーザーの「ログオン名」と一致していないことを確認します。Active Directory のユーザーには複数の名前があり、混乱することがあります。ユーザーが Windows にログオンする際に使用する「ログオン名」は、通常はかなり短いニックネーム (ユーザーのイニシャルなど) です。Active Directory でユーザーのプロパティを確認すると、この名前が [アカウント] タブに表示されます。

    MLDAP ESM モジュールなどの LDAP クライアントでは、ユーザーの識別名 (DN) が使用されます。これは、ユーザーの作成時に Windows で設定されるユーザーの共通名 (CN) を使用して構成されます。デフォルトでは、Windows で設定される共通名はユーザーの姓および名になります。

    MLDAP ESM では共通名のみを使用するため、ログオン名が異なっているかどうかは関係ありませんが、ユーザーがログオン名ではなく共通名を使用してログオンする場合に混乱を招く可能性があります。また、共通名が 8 文字を超える場合や共通名にスペースが含まれていると、現在のバージョンの ES では問題が発生する可能性があります(ES の将来のバージョンでは長い名前のサポートも予定しています)。

    ユーザーの共通名は、[Active Directory ユーザーとコンピューター] でユーザーの名前を変更することで変更できます。ユーザーの名前を変更した後、必要に応じてユーザーの氏名および表示名を元に戻すこともできます ([プロパティ] ダイアログの [全般] タブ)。