行末マーカーの構成

メインフレーム FTP は、行末マーカーを各レコードに追加します。分散プラットフォーム上の FTP クライアントにはレコードの概念が無いため、この操作は行いません。

この行末マーカーを追加する指示は、PUT コマンドの発行時に MFFTP に送信できます。

デフォルトでは、マーカーは追加されません。ENVVAR DD 文を使用してジョブ ステップ レベルで設定するか、以下の制御変数を使用してサーバー レベルで設定できます。

MFFTP_SENDEOL=xxxx

xxxx は、次のいずれかです。

NONE
何も追加しません
CRLF
キャリッジ リターンおよび改行を追加します (x'0D0A')
CR
キャリッジ リターンを追加します (x'0D')
LF
改行を追加します (x'0A')

LOCSITE コマンドを使用して、行末マーカーを設定することも可能です。この場合、変数名は SBSENDEOL または MBSENDEOL であり、サポートされている値は NONE、CRLF、CR、または LF です。次に例を示します。

LOCSITE SBSENDEOL=CRLF

LOCSITE コマンドは、他の制御設定を上書きし、セッション内に変更される可能性があります。これによって、CRLF を含むファイルと含まない次のファイルを転送できます。

後ろに空白が付いた SBSENDEOL または MBSENDEOL を使用した場合、変数は SYSFTPD ファイルに置くことができます。

注: SENDEOL が指定された場合、元の物理ファイルは転送されません。代わりに、ファイルが ftpxxxxx.snnn.eol.zzzz という名前でコピーされます (xxxxx が JES ジョブ番号である場合、nnn はステップ番号であり、zzzz は MFFTP のこの呼び出しについては 1 で始まるシーケンスです)。このファイルは、適切な行末文字が含まれている、転送されるファイルです。

デフォルトでは、MFFTP 終了時にこのファイルは削除されます。ファイルを保持するには、MFFTP_KEEP を Y に設定する必要があります。SENDEOL が NONE に設定され、GET が変数レコード ファイルに対して実行された場合、プログラムはフェッチされたファイルの各レコードの終了を判断できないため、想定どおりの結果になる可能性は低くなります。