MFFTP ユーティリティの主な機能

MFFTP ユーティリティの以下の機能は、MVS データセットに関係しています。

Fixed Block (FB) ファイル サポート

メインフレームまたは非メインフレーム サーバーへの、FB ファイルのアップロードやそこからのダウンロードのサポートを提供します。

MFFTP のデフォルト値は、メインフレームへのアップロード時のデフォルト値でもある RECFM=VB と LRECL=256 です。

メインフレームにファイルを FB ファイルとしてアップロードするには、以下のコマンドを使用してデフォルトを変更します。

QUOTE SITE RECFM=FB LRECL=XX

MVS データセットを FB ファイルとしてダウンロードするには、LOCSITE コマンドを使用します。

Variable Block (VB) ファイル サポート

制御変数 MFFTP_SENDEOL が「NONE」以外の値に設定されている場合、または LOCSITE SBSENDEOL コマンドが使用されている場合には、VB フォーマットのメインフレームまたは非メインフレーム サーバーからのファイルのダウンロードのサポートを提供します。

ダウンロード時に MFFTP_SENDEOL が設定されていない (そのデフォルト値が「NONE」である) 場合、ファイルが VB としてカタログ化されますが、物理ファイルにファイル ヘッダーはありません。そのため、このファイルはメインフレームにアップロードし直すのに適したフォーマットではありません。この場合、ジョブは MAXCC=U00001 で終了し、コンソールで「File status of 39 (attributes mismatch)」というメッセージが表示されます。

メインフレームからの VB ファイルのダウンロード時に MFFTP_SENDEOL が「CRLF」に設定された場合、それは、Micro Focus フォーマット スタイル ファイル ヘッダーとメインフレーム上のファイルからのコンテンツを使用して正しく VB ファイルを作成します。同様に、非メインフレーム サーバーの場合、MFFTP_SENDEOL が「CRLF」、「CR」、または「LF」に設定されている場合、MFFTP は行末マーカーそれぞれに対して「CRLF」、「CR」、「LF」を含むテキスト ファイルの「GET」コマンドの VB ファイルを正しく作成します。

MFFTP_SENDEOL が「NONE」以外の値に設定されているか、LOCSITE コマンドが SBSENDEOL=XX で使用されている場合、ヘッダー レコードが適切な VB ファイルをメインフレームにアップロードできます。VB ファイルのアップロート中に MFFTP_SENDEOL が設定されていない場合、FTP は失敗し、エラー メッセージ「451-File transfer failed.File contains records that are longer than the LRECL of the new file.」が表示されます。各レコードの終了を示すには、SBSENDEOL=CRLF で LOCSITE コマンドを使用するか、MFFTP_SENDEOL=CRLF を設定する必要があります。アップロードされるファイルが ASCII フォーマットである場合、FTP コマンド「ASCII」を使用する必要があります。

SENDEOL が指定された場合、MFFTP は FTP プロセスの一環として一時ファイルを作成します。これは、fxxxxxxx.snnn.eol.zzzz と呼ばれます。xxxxxxx は JES ジョブ番号、nnn はステップ番号、zzzz はシーケンス番号です。この一時ファイルは、アップロードされるファイルを読み取り、その内容をコピーして作成されます。そのファイルは、元の物理ファイルの代わりに転送で使用されます。PUT コマンドでは、行末ファイル (行順次) が必ず作成され、SENDEOL パラメーターが設定されていない場合でも VB ファイルの転送に使用されます。

Generation Data Group (GDG) ファイル サポート

メインフレームまたは非メインフレーム サーバーへの GDG ファイルの、アップロードやそこからのダウンロードのサポートを提供します。GDG ファイルは、LOCSITE および QUOTE SITE コマンドによって指定された値によって、DCB パラメーターが異なる場合があります。LOCSITE および QUOTE SITE が指定されていない場合、生成されたファイルには RECFM=VBLRECL=256 のデフォルト DCB 値があります。これはメインフレームと同じ動作です。