ネットワーク サーバーからネイティブ COBOL アプリケーションを実行するには

ネットワーク サーバーからネイティブ COBOL アプリケーションを実行する場合、Enterprise Server のライセンスを構成する必要があります。

この手順は、次のような 64 ビットの Windows 環境に基づいています。

32 ビットの Windows 環境の場合は、これらの場所は次のようになります。

ネイティブ COBOL プログラムは、Enterprise Developer でダイナミック リンク設定を有効にしてコンパイルする必要があります。この操作は次のように行います。

Eclipse:

  1. Eclipse で、アプリケーションのプロジェクトを開きます。
  2. [Project > Properties] をクリックします。
  3. [Micro Focus > Build Configurations > Link] をクリックします。
  4. [Dynamic] をクリックし、[OK] をクリックします。
  5. プロジェクトが再コンパイルされていることを確認します。

クライアント マシンから COBOL アプリケーションを起動できるようにするには、次のようにサーバー側とクライアント側の両方で環境を構成する必要があります。

サーバー側

次の手順は、Enterprise Server 全体をインストールし、そのランタイム システム モジュールがアプリケーションで使用されるように構成する方法を示しています。

重要: アプリケーションの作業ディレクトリにコピーされた可能性のあるランタイム システム モジュールの個々のコピー (cblrtsm.dll など) を削除する必要があります。これは、アプリケーションの実行に関する問題 (「245 有効なライセンスが見つかりません」など) を避けるためです。このような問題は、ランタイム システムが本来の場所からロードされなくなるためや、コピーされたランタイム モジュールの製品バージョンが他のバージョンである場合に発生します。このようなモジュールを削除すると、本トピックの指示に従ってインストールした Enterprise Server インスタンスからのみランタイム システム モジュールがロードされるようになります。

サーバーで次の手順を実行します。

  1. Enterprise Server がインストールされていることを確認します。
  2. Micro Focus License Administration を起動します。Enterprise Server

    詳細については、「Micro Focus License Administration の起動」を参照してください。

  3. ライセンスをインストールします。
    • [Options > Advanced Configuration] をクリックします。
    • [License server] フィールドの行にある [Change] をクリックし、サーバーの IP アドレスまたは名前を指定して [Save] をクリックします。
    • [Advanced Configuration] ダイアログ ボックスと [Micro Focus Licensing System Administration] ダイアログ ボックスの両方を閉じます。
  4. 次のファイルを %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Server\bin フォルダーにコピーします。
    • C:\Program Files (x86)\Common Files\Safenet Sentinel\Sentinel RMS License Manager\WinNT\mfcesd.exe
    • C:\Program Files (x86)\Common Files\Safenet Sentinel\Sentinel RMS License Manager\WinNT\mfcesdchk.exe
    • C:\ProgramData\Micro Focus\ces.ini
      注: デフォルトでは、C:\ProgramData フォルダーは非表示になっています。表示する方法については、Windows のヘルプを参照してください。
    • Enterprise Developer がインストールされている開発用マシンから次のファイルをコピーします。
      • 64 ビットとしてコンパイルされたアプリケーションの場合は、C:\Windows\System32\msvcr110.dll %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Server\bin64 にコピーします。
      • 32 ビットとしてコンパイルされたアプリケーションの場合は、C:\Windows\SysWOW64\msvcr110.dll %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Server\bin にコピーします。
    • %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Enterprise Server から MicroFocusSrv などのネットワーク共有フォルダーを作成し、ユーザーに読み取り専用アクセス権のみを付与します。
    • COBOL アプリケーションをサーバーにディプロイする場合は、次のようにします。
      1. テキスト エディターを使用して、ランタイム起動ファイル progname.exe.mfcfg を作成します。progname は、実行可能ファイル progname.exe と同じ名前です。
        ヒント: .exe ファイルが複数ある場合は、代わりに mfdefault.exe.mfcfg ファイルを 1 つ作成して、そのファイルをすべての .exe ファイルに使用できます。.int ファイルおよび .gnt ファイルを run.exe で実行する場合は、mfdefault.exe.mfcfg を作成することをお勧めします。
      2. 起動ファイルに次の 2 行を含めます。
        SET SERVERPATH=\\ServerName\MicroFocusSrv
        SET CESDYNAMIC=ces.ini

        詳細は次のとおりです。

        • ServerName はサーバーの名前または IP アドレスです。
      3. ランタイム起動構成ファイルをアプリケーションの .exe ファイルと同じフォルダーに追加します。

クライアント側

クライアント マシンで次の手順を実行します。

  1. サーバー上に作成した Enterprise Server 共有フォルダー MicroFocusSrv 内の bin サブフォルダーおよびアプリケーション フォルダーを PATH 環境変数に追加します。
    • 64 ビットとしてコンパイルされた COBOL アプリケーションの場合:
      PATH=\\ServerName\MicroFocusSrv\bin64;\\ServerName\MicroFocusSrv\bin;<AppFolder>;%PATH%
    • 32 ビットとしてコンパイルされた COBOL アプリケーションの場合:
      PATH=\\ServerName\MicroFocusSrv\bin;<AppFolder>;%PATH%

    詳細は次のとおりです。

    • ServerName はサーバーの名前または IP アドレスです。
    • <AppFolder> はアプリケーション フォルダーです。
  2. COBOL アプリケーションをクライアント マシンにディプロイする場合は、次のようにします。
    1. テキスト エディターを使用して、ランタイム起動ファイル progname.exe.mfcfg を作成します。progname は、実行可能ファイル progname.exe と同じ名前です。
      ヒント: .exe ファイルが複数ある場合は、代わりに mfdefault.exe.mfcfg ファイルを 1 つ作成して、そのファイルをすべての .exe ファイルに使用できます。.int ファイルおよび .gnt ファイルを run.exe で実行する場合は、mfdefault.exe.mfcfg を作成することをお勧めします。
    2. 起動ファイルに次の 2 行を含めます。
      SET SERVERPATH=\\ServerName\MicroFocusSrv
      SET CESDYNAMIC=ces.ini

      詳細は次のとおりです。

      • ServerName はサーバーの名前または IP アドレスです。
    3. ランタイム起動構成ファイルをアプリケーションの .exe ファイルと同じフォルダーに追加します。
  3. アプリケーションを実行します。