SMS データ クラスの使用

Storage Management Subsystem (SMS; 記憶域管理サブシステム) データ クラスはデータセット属性 (レコード長やレコード形式など) のテンプレートであり、データセットを新規に作成する際に使用されます。Enterprise Developer により、エンタープライズ サーバーで実行するアプリケーションで SMS データ クラスを使用できるようになります。

データ クラス定義を保存するファイルを、Enterprise Developer を使用して必ず作成します。Enterprise Developer でデータ クラス定義ファイルを作成したら、SMS のサポートを有効にして、そのデータ クラス定義ファイルをエンタープライズ サーバーで使用するファイルとして指定する必要があります。

SMS を有効にしてデータ クラス定義ファイルを指定するには、次の手順を実行します。
  1. Enterprise Server Administration のホーム ページのサーバーの表で、編集したいサーバーがある行の左の [編集] をクリックします。
  2. [プロパティ] タブをクリックし、[一般] タブが選択されていない場合には選択します。
  3. [ES-Environment] セクションで、次の変数を指定します。
    MF_SMS=ONConfiguration Information
    MFUSERCAT_NODE=SYSMFE1
    MFUSERCAT_LOC=definition-file

    ここで、definition-file は使用するデータ クラス定義ファイルの位置を示す完全修飾名です。

  4. [OK] をクリックします。

次に、データ クラスを 1 つ以上作成する必要があります。「SMS DATACLAS 更新ユーティリティと SYSIN からの入力の使用」にあるサンプル JCL を参照してください。データ クラスを定義した後、次のいずれかの方法でそれを参照できます。

同じ定義ファイルを複数のエンタープライズ サーバーで使用して、データ クラス定義の一貫性を確保できます。データ クラスの指定がないと、MFEDFTDC と呼ばれるデフォルトのデータ クラスが (ある場合) 使用されます。このデータ クラスをエンタープライズ サーバーで使用するためには、エンタープライズ サーバーのデータ クラス定義ファイルにこのデータ クラスが定義されている必要があります。

データ セットがカタログで定義されると、DATACLAS 属性および MGMTCLAS 属性が適用されます。

SMS の詳細については、IBM BookManager Server Library で『DFSMSdfp Storage Administration Reference』を参照してください。