データ セット ファイル

本セクションでは、MSS でデータ セットを使用する方法に関する基本的な情報を示します。詳細については、「高度なデータ セット情報」の章を参照してください。

JCL 文または TSO コマンドで参照されるすべてのデータ セットは、そのデータ セットを表すローカル ファイルを MSS が探し出せるように、カタログ内にエントリを持っている必要があります。これらのデータ セットには、次のものが含まれます。

メインフレームでは、データ セットはカタログ式または非カタログ式のどちらかになります。カタログ式データ セットはそのカタログ エントリを使用して特定でき、非カタログ式データ セットはその VOLUME 番号を使用して特定できます。Windows 環境および UNIX 環境では、メインフレーム上と異なり、VOLUME を使用して物理的な場所をマッピングすることはできません。そのため、Windows および UNIX 上ではすべてのデータ セットをカタログ化します。すべてのデータ セットのカタログ エントリには、データ セットがカタログ式か非カタログ式かを示すフラグが含まれています。ただし、カタログ式と非カタログ式の両方を含む、すべてのデータセットは、実際には、カタログを使用して特定されます。

カタログを表示する際は、カタログ式データ セットのみを表示するか、カタログ式データ セットと非カタログ式データ セットの両方を表示するかを選択できます。

JCL 文または TSO コマンドで参照されないデータ セットは、カタログ内のエントリを必要としません。たとえば、環境部の SELECT 句で物理ファイル名を指定することで、システム カタログにエントリがないファイルにアクセスするプログラムを記述できます。

カタログにエントリを含める方法としては、次の 3 つがあります。

MSS では、物理ファイル名を割り当てる際に、ES Admin の [Properties > JES] ページで設定されたデフォルトのデータ ファイル パスを使用し、その後に .dat 拡張子付きのメインフレーム名を使用します。たとえば、データ ファイルのデフォルト パスが c:\catalog\data sets/catalog/data sets の場合、MFE2004.S1217.S160553.J01013.D00006.SYSOUT という MVS 名の付いたファイルは、C:\CATALOG\data setS\MFE2004.S1217.S160553.J01013.D00006.SYSOUT.DAT/CATALOG/data setS/MFE2004.S1217.S160553.J01013.D00006.SYSOUT.DAT としてローカルに格納されます。

注: デフォルトの動作では、SPACE パラメーターの指定なしに新しいデータセットをカタログ化することができます。メインフレーム上の場合と同じように SPACE パラメーターのない JCL は失敗するようにする場合は、MF_NEWSPACE=Y 環境変数を設定してください。