構成トランザクション (EZAC) の使用

EZAC トランザクションを使用すると、CICS リージョンの実行中に構成ファイルで項目の追加、削除、または変更を行うことができます。次の表で、EZAC トランザクションによってサポートされる機能について列挙し説明します。

コマンド オブジェクト 機能
ALTER CICS/Listener 既存のリソース定義の属性を変更します。
DEFINE CICS/Listener 新しいリソース定義を作成します。
DISPLAY CICS/Listener CICS/Listener オブジェクトに指定されたパラメーターを表示します。
DELETE CICS/Listener
  • CICS - CICS オブジェクト、およびその関連リスナーをすべて削除します。
  • Listener - リスナー オブジェクトを削除します。

TN3270 セッションを開始して、エンタープライズ サーバーで TN3270 リスナーのポートに接続し、EZAC トランザクションを起動します。EZAC と入力すると、次の画面が表示されます。

図 1. EZAC の初期画面
Initial EZAC screen

実行したいコマンドを入力し、続けてオブジェクトのタイプを入力します。CICS リージョンの CICS オブジェクトを作成する場合、

「EZAC DEF CICS」、「EZAC,DEF,CICS」、または「EZAC,DEFINE,CICS」と入力するか、「EZAC DEF」と入力してから画面で CICS を選択します。EZASOKET を構成する CICS リージョンを指定する画面が表示されます。

図 2. EZAC, Define, CICS 画面
EZAC, Define, CICS screen

構成情報を定義する CICS APPLID の名前を入力します。この場合、APPLID はエンタープライズ サーバーの名前です。フィールドはデフォルトでこの値に設定されています。

Enter を押すと、次の画面が表示されます。

図 3. アプリケーションのパラメーター画面
Application parameters screen

CICS リージョンの EZASOKET サポートに必要なパラメーターを指定します。詳細については、IBM ドキュメント SC31-8807-02 の『z/OS Communications Server: IP CICS Sockets Guide Version 1 Release 5』を参照してください。

CICS リージョンには、通常 1 つ以上のリスナーがあります。各リスナーは、付属のリスナーのインスタンスまたはユーザー作成リスナーになります。次のスクリーンショットに示すように、「EZAC DEF LIST」、「EZAC DEFINE LISTENER」、「EZAC,DEF,LIST」、または「EZAC,DEFINE,LISTENER」を使用して、リージョンの CICS リスナーを定義します。

図 4. リスナー画面
Listener screen

次の画面では、リスナーの特性を定義できます。

図 5. リスナー特性の画面
Listener characteristics screen

このトピックの詳細については、IBM ドキュメント SC31-8807-02 の『z/OS Communications Server: IP CICS Sockets Guide Version 1 Release 5』を参照してください。

注:

この例で使用される付属のトランザクション CSKL では、デフォルトのリスナー プログラム EZACIC02 が使用されます。このリスナーは ASCII で記述されます。次の表で説明するルールによって、トランザクション初期メッセージのトランザクション ID およびユーザー データを EBCDIC から ASCII に変換するかどうかを決定します。

TRANTRN TRANUSR トランザクション ID のフォーマット トランザクション ID を変換するか ユーザー データを変換するか
YES YES ASCII NO NO
YES NO ASCII NO NO
NO YES ASCII NO YES
NO NO ASCII NO NO
YES YES EBCDIC YES YES
YES NO EBCDIC YES NO
NO YES EBCDIC YES YES
NO NO EBCDIC YES NO