Enterprise Server 構成オブジェクトに対する変更をサポートするように拡張済みの AD LDS リポジトリを更新するには

Enterprise Server 構成オブジェクトをサポートするように AD LDS リポジトリを拡張した場合は、以降の変更を反映するようにスキーマを更新する必要があります。その手順を以下に示します。リポジトリを拡張していない場合は、この手順は必要ありません。

  1. mfds -L コマンドを使用して、最新のスキーマ拡張を含む差分 LDIF ファイルを作成します。たとえば、コマンド ラインで次のように入力します。
    mfds -l DC=X 1 AD_MF_schema_delta.ldf 0 1

    これにより、LDIF ファイル mfds_schema.ldf が作成されます。DC=X は、LDIF ファイルの各エントリに割り当てられたスキーマ パーティション文字列の識別名を指定します。実際のインポート先を指定することもできますが、一般には移植可能なファイルを作成します。この例では、DC=X を使用してインポート時に適切な値に置き換えます。

    DC=X の後の 1 は、Active Directory/AD LDS 形式のファイルを生成することを示します。ファイル名の後の 0 は、最新の定義を含む差分を生成することを示します。コマンドの最後の 1 は、スキーマのバージョン 1 以降の定義を含む差分であることを示します (バージョン 1 は Net Express WS02 でリリースされたバージョンです)。

  2. LDIFDE コマンドを使用して、生成された LDF ファイルを AD LDS にインポートします。次に例を示します。
    ldifde -i -v -k -c "DC=X" CN=Schema,CN=Configuration,
    DC=customer_dom,DC=com -f mfds_deleta.ldf

    -c オプションを指定しているため、LDIF ファイルの作成時に指定したスキーマ パーティション文字列がオブジェクトのインポート先のスキーマ パーティションに置き換えられます。この例では、コンテナーとして CN=Schema,CN=Configuration, DC=customer_dom,DC=com と指定しており、状況によって変化します。AD LDS を使用している場合は、次のように schemaNamingContext RootDSE 属性値を使用してスキーマ パーティションのルートを抽出できます。

    ldifde -i -f mfds-delta.ldf -s -k -v -j . -c "DC=X" #schemaNamingContext
重要: LDAP スキーマを変更するための必要な権限があり、スキーマが書き込み可能になっている必要があります。