casstop

エンタープライズ サーバーを停止します。

構文:

casstop [/res-name] [/sprototype:host:WebServiceport] [/lserver-name] [/i] [/w] [/f] [/uuserid] [/ppassword] [/ggroup] [/tshutdowntransaction

パラメーター:

/res-name 停止するエンタープライズ サーバーの名前。デフォルトでは ESDEMO に設定されます。このオプションを使用する手順は、次のとおりです。
  • /r フラグで指定されたエンタープライズ サーバーを先に起動する必要があります。
  • /r フラグで指定されたエンタープライズ サーバーと同じユーザー ID のもとで実行する必要があります。Directory Server がシステム サービスとして起動され、エンタープライズ サーバーが Administration インターフェイスを使用して起動された場合には、恐らくエンタープライズ サーバーを起動するユーザー ID が LOCAL_SYSTEM であるため、このコマンドは機能しません。詳細については、Enterprise Server の『構成と管理』の「Enterprise Server Administration の概要」の章にある「Directory Server の起動および停止」のセクションを参照してください。
注: このユーティリティを JCL または Web サービスから呼び出す場合 (つまり、このユーティリティを SEP 内で実行している場合) は、/r オプションを使用してサーバーに接続することはできません。その場合は、/s または /l オプションを使用してサーバーに接続する必要があります。
または  
/sprototype:host:WebServiceport 停止されるエンタープライズ サーバーの Web サービス リスナーの場所。たとえば、/stcp:localhost:9003
または  
/lserver-name エンタープライズ サーバーの名前。ルックアップを実行してエンタープライズ サーバーの Web サービスを特定するという点で、これは /s オプションと異なります。
/i 即時シャットダウン。

このオプションは、/s オプションまたは /l オプションとともに使用できるため、リモート マシン上で実行できます。リージョンにメッセージを送信して、そのリージョンのすべてのプロセスを強制終了します。シャットダウン処理は行われません。

/w[n] 停止要求を開始してから戻るまでに n 秒間待機します。リージョンの状態はチェックされません。これは、スクリプトからの停止時に同期を有効にするためです。「n」の値が指定されていない場合は、15 秒間 (デフォルトの待ち時間) 待機してから戻ります。
/f 強制的にシャットダウンします。

このオプションは、/r オプションとともに使用する必要があるため、ローカル マシンでしか実行できません。リージョンに接続し、プロセス ID を取得して、それらのプロセスをすべて強制終了します。シャットダウン処理は行われません。

/uuserid 許可ユーザー。このユーザーは、エンタープライズ サーバーおよび MF Directory Server 両方のセキュリティ ドメイン内に存在する必要があります。つまり、エンタープライズ サーバーおよび Directory Server の両方のセキュリティ構成が指定されたユーザーの資格情報を検証できる必要があります。そのエンタープライズ サーバーおよび Directory Server は異なるセキュリティ マネージャーを使用している可能性があることに注意してください。そのため、ユーザーを複数のセキュリティ リポジトリ内で定義する必要がある場合があります。

Directory Server のステータス情報を更新するには、Directory Server のドメイン内で、ユーザーが [サーバー] リソース クラス内で適切なエンタープライズ サーバー リソースに対する変更権限を持っている必要があります。casstop コマンドを正常に実行するには、エンタープライズ サーバーのセキュリティ ドメイン内で、ユーザーが OPERCMDS リソース クラス内の casstop リソースに対して変更権限を持っている必要があります。

注: これが要求されるのは、セキュリティを設定している場合のみです。
/ppassword ユーザーのパスワード。
/cgroup ユーザーのサインオン グループ。デフォルトでは、ユーザーがリソースへのアクセスを要求した際には、一部の外部セキュリティ マネージャーによって、そのユーザー、およびユーザーの現在のサインオン グループに関係する規則のみが適用されます。

このオプションを指定しないと、ユーザーはセキュリティ マネージャーによって決定されるデフォルトのグループを使用してサインオンされます。

/ttransaction-id 実行する MSS シャットダウン トランザクション。何も指定しないと、デフォルトで CQIT になります。
注:
  • /r、/s、/l の各オプションは、停止するエンタープライズ サーバーを識別するための代替方法で、相互に排他的です。
  • エンタープライズ サーバー用に外部セキュリティ マネージャーが構成されている場合、それを停止するにはユーザー ID およびパスワードを指定する必要があります。

説明:

UNIX では、スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) をパラメーターの前に使用できます。

コマンド ライン ユーティリティの多くは (casstart、casstop、casfile、casout、cassub など)、呼び出しインターフェイスを使用してコマンド ライン パラメーターをその呼び出しに渡すプログラムによって起動できます。たとえば、「casstart」を参照してください。

戻りコード:

重大なエラーが発生した場合、値 15 が戻りコードに設定されます。その他の場合、それよりも低い値が返されます。エラーを説明するメッセージが標準出力およびコンソール ログに表示されます。独自のアプリケーション プログラム内から casstop を呼び出している場合、メッセージはコンソール ログに表示されます。