SQL Server xa_open 文字列

制約事項: 本トピックは、Windows 環境 (ローカル開発) にのみ該当します。

SQL Server XAR の定義を完了するには、[Open string] フィールドに次の値を追加します。

DSN=odbc_dsn[,USRPASS=userid.password][,TM=tmname]
   [,RMRECOVERYGUID=guid][,TIMEOUT=timeoutvalue]
   [,USERP={T|F}][,LNAME={T|F}][,BATCHONLY={T|F}][,LOCALTX={T|F}]
   [,ISOLEVEL={CR|RR|SS|SZ|UR}][,ESLOGGING=0001]
odbc_dsn
Windows ODBC Data Source Administrator ユーティリティ内で定義されたデータ ソースへの接続に使用する ODBC データ ソース名。1
userid
データ ソースに接続するために必要なユーザー ID。1
password
ユーザー ID をデータ ソースに接続するために必要なパスワード。1
tmname
Microsoft 分散トランザクション コーディネーター (MSDTC) によって診断に使用されるトランザクション マネージャー名。ホスト マシンおよびエンタープライズ サーバー インスタンスを一意に識別する文字列としてトランザクション マネージャー名を指定することをお勧めします。tmname の値は、40 文字に制限されています。指定されていない場合、デフォルトの Micro Focus Enterprise Server に設定されます。
guid
回復処理の最適化に使用される 36 文字の GUID。
timeoutvalue
トランザクションの完了を MSDTC が待機する時間 (ミリ秒単位)。指定されていない場合、時間制限がないことを意味するデフォルトの 0 に設定されます。
USERP、LNAME、BATCHONLY、LOCALTX、ISOLEVEL、および ESLOGGING
詳細については、「SQL の xa_open 文字列構成オプション」を参照してください。

1 別の方法として、DSN、ユーザー ID、およびパスワードを、手動で esmssql.cbl ソースにコーディングすることによって指定することもできます。これは、セキュリティを緩和する場合に役立ちます。これを行うには、esmssql.cbl 内の CUSTOMIZE を検索して、必要な変更をどこに適用するのかを確認します。

注:
  • ここに記載されている以外のパラメーターを指定すると、スイッチ モジュールから Enterprise Server にエラーが返されます。
  • SQL Server スイッチ モジュールは、DTCSERVER パラメーターを受け付けません。したがって、リソース マネージャーを定義して、XAR でトランザクション コーディネーターとして機能するように特定のマシンを指定することはできません。ただし、Windows コンポーネント サービスを使用して、トランザクション コーディネーターとして機能するようにリモート マシンを構成できます。これを行うには、ローカル マシンで、リモート マシンのコンピューター名をリモート コーディネーターのホスト名として指定して、リモート コーディネーターを使用するようにデフォルトの MSDTC プロパティを変更します。詳しい手順については、Windows のドキュメントを参照してください。

XA リソース マネージャーとして機能するように MSDTC および SQL Server を構成する方法

XA リソース マネージャーとして機能するように MSDTC および SQL Server を構成するには、次の手順を実行します。

  1. Windows コンポーネント サービス管理ツールを起動します。
  2. [コンポーネント サービス > コンピューター > マイ コンピューター > 分散トランザクション コーディネーター > ローカル DTC] の [プロパティ] ページを開きます。
  3. [セキュリティ] タブで、[XA トランザクションを有効にする] をオンにします。

トランザクション コーディネーターとして機能するようにリモート マシンを構成する方法

リモート マシンをトランザクション コーディネーターとして使用すると、Enterprise Server および SQL Server が同じマシン上でリソースについて競合することがなくなるため、パフォーマンスを向上できます。トランザクション コーディネーターとして機能するようにリモート マシンを構成するには、次の手順を実行します。

  1. ホスト マシンで、Windows コンポーネント サービス管理ツールを起動します。
  2. [コンポーネント サービス > コンピューター > マイ コンピューター] の [プロパティ] ページを開きます。
  3. [MSDTC] タブで、[ローカル コーディネーターを使用する] をオフにします。
  4. [リモート コーディネーターのホスト名] フィールドで、トランザクション コーディネーターとして機能するようにするマシンのコンピューター名または IP アドレスを入力するか、[選択] をクリックしてマシンを選択します。