casout

このユーティリティを使用して、IMS プロセス、MQ リスナー、プリンターなど、各種のエンタープライズ サーバー プロセスを操作できます。

構文:

casout {/res-name|/sprototype:host:port|/lservername}
       [/uuserid]
       [/ppassword]
       [/cgroup]
       [/gnumber]
       [/gnumber:reldd]
       [/doutput-dsn]
       [/iclasses]
       [/jjobnumber:step[:procstep]]
       [/knumber]
       [/mnumber]
       [/fnumber]
       [/oStart]
       [/oStart:QM:Q[:listener-name]]
       [/oStop:listener-name]
       [/oDelete:listener-name]
       [/oList]
       [/oList:name]
       [/qmessage-classes] 
       [/eIMScommand]
       [/wmpr-name]
       [/nprinter-name]
       [/boutput-classes]
       [/xprinter-exit]
       [/tprocess-ID]
       [/v]
       [/ynumber:msg]
       [/#]
       [/@]

接続パラメーター

重要: 次の接続オプションのうち 1 つのみを含める必要があります。
/res-name
指定されたエンタープライズ サーバーに接続します。デフォルトでは ESDEMO に設定されます。
制約事項: このユーティリティを JCL または Web サービスから呼び出す場合 (つまり、このユーティリティを SEP 内で実行している場合) は、/r オプションを使用してサーバーに接続することはできません。その場合は、/s または /l オプションを使用してサーバーに接続する必要があります。
/sprototype:host:port
指定された URL を使用して、接続先のエンタープライズ サーバー (たとえば、stcp:localhost:9003) を見つけます。
/lservername
指定されたサーバー名を検索して、接続先のエンタープライズ サーバーを見つけます。

/r /s、および /l オプションは、いずれか 1 つを選択する必要があり、相互に排他的です。

UNIX では、スラッシュ (/) の代わりにダッシュ (-) をパラメーターの前に使用できます。

セキュリティ パラメーター

重要: 指定したエンタープライズ サーバーがセキュリティで保護されている場合は、次の詳細を含める必要があります。
/uuserid
認証ユーザー ID。
/ppassword
認証パスワード。
/cgroup
コマンドの実行時に使用されるサインオン グループ。

カテゴリ

JCL パラメーター
/gnumber
/gnumber:reldd
ジョブ番号 number の sysout をすべて表示するか、ジョブ番号 number の相対 DD を検索します。
/doutput-dsn
sysout 検索用の出力 DSN。/d オプションは、/g オプションの前に付ける必要があります。
/iclasses
イニシエーターを起動して、指定された classes のジョブを実行します。
/jjobnumber:step:procstep
指定された step/procstep でジョブを再開します。procstep はオプションです。
/knumber
ジョブ番号 number を強制終了します。
/mnumber:class
指定されたクラスを使用するようにジョブ番号 number を変更します。
/fnumber
ジョブ番号 number の出力をフラッシュします。
/ynumber:msg
ジョブ番号 number にメッセージ msg で応答します。
/@
コンソールからの入力を待っているすべてのジョブのリストを取得します。
MQ リスナーのパラメーター
/oStart
MQ リスナー サポートを有効にします。
/oStart:QM:Q[:listener-name]
指定されたキュー マネージャー QM および Q に対して定義された MQ リスナーを開始します。特定のリスナーを開始する場合は、listener-name を含めます。含めていない場合は、Enterprise Server によってリスナーが自動的に作成され、その名前が次の形式で生成されます。
z#nnnnnn

ここで、nnnnnn は最初に 000001 に設定される生成番号で、以降、リスナーを作成するごとに 1 ずつ増えます。

/oStop:listener-name
指定されたリスナーを停止します。
/oDelete:listener-name
指定されたリスナーを削除します。
/oList
定義済みのすべての MQ リスナーおよびライターの詳細を表示します。
/oList:name
指定されたリスナーまたはライターの詳細を表示します。
IMS パラメーター
/qmessage-classes
指定されたクラスに対する IMS メッセージ処理リージョンを開始します。
/eIMScommand
指定された IMS コマンドを実行します。
/wmpr-name
使用する IMS MPR の名前。
プリンター パラメーター
/nprinter-name
新しいバッチ プリンターによって使用される物理デバイスの名前を指定します。このオプションは、/b および /x オプションとともに使用します。
/boutput-classes
新しいバッチ プリンターによって処理される出力クラスを指定します。このオプションは、/n および /x オプションとともに使用します。
/xprinter-exit
新しいバッチ プリンターに関連付けるプリンター出口の名前を指定します。/n および /b オプションとともに使用します。
汎用パラメーター
/tprocess-ID
指定されたプロセス ID を持つバッチ イニシエーター、バッチ プリンター、または IMS MPR を終了させます。
/v
すべてのバッチ イニシエーター、バッチ プリンター、および IMS MPR をリストします。
/#
標準の SEP と一時 SEP をリストします。

依存関係

  • casout コマンドを発行する前に、エンタープライズ サーバーを起動しておく必要があります。
  • casout コマンドを正常に実行するには、OPERCMDS リソース クラス内の casout リソースに対する実行権限が必要です。

Enterprise Server JCLT でクラス EFG に対するイニシエーターを起動する場合:

casout /rJCLT /iEFG

Enterprise Server JCLT でクラス EFG に対して物理デバイス「TestPrinter」を使用してバッチ プリンターを起動する場合:

casout /rJCLT /bEFG /n"TestPrinter"

前の例と同様にバッチ プリンターを起動し、それをプリンター出口 (sampprnx) に関連付ける場合:

casout /rJCLT /bEFG /n"TestPrinter" /xsampprnx

指定したメッセージ クラスに対する IMS メッセージ処理リージョンを開始する場合:

casout /rJCLTT /q001

Enterprise Server MYREG の標準の SEP と一時 SEP をリストする場合:

casout /rMYREG /#

返される標準の SEP と一時 SEP のリストの例:

  PID       TYPE     TRAN
--------- --------- ------
    14076 SEP
    26180 SEP
    12412 SEP
      916 SEP
    26064 SEP       CEBR
    24956 Transient CRCN

Enterprise Server BANKDEMO で、CSQ1 という名前のキュー マネージャーに接続されていて IMSMQ.OQ キューでリッスンする、リスナー名が BANKBRDG のリスナーを開始する場合:

casout /rBANKDEMO /oStart:CSQ1:IMSMQ.OQ:BANKBRDG

Enterprise Server BANKDEMO で BANKBRDG リスナーを停止する場合:

casout /rBANKDEMO /oStop:BANKBRDG

上記で作成されたリスナーを含む、ESMAC に示されるすべてのリスナーおよびライターを表示する場合:

戻りコード

コマンド ラインから casout を実行する場合は、次のコマンドを実行して戻りコードを取得します。

echo %ERRORLEVEL% $?
すべての機能
コード 説明
0 正常終了
ジョブの変更に関するコード
コード 説明
5 ジョブはアクティブに処理されており、キューに再登録されます。
8 ジョブは出力保留状態でないか、存在しません。
8 ジョブは出力保留状態であり、キューに再登録されます。
8 ジョブは入力保留キューに入っていないか、Release コマンドの対象ではありません。
16 ジョブは Class コマンドの対象ではありません。
99 まだ実装されていないサブコマンドを呼び出そうとしました。
ジョブのフラッシュに関するコード
コード 説明
4 ジョブがフラッシュされました。
16 ジョブがフラッシュされませんでした (メッセージで返されたセカンダリ エラー コードを参照)。
ジョブの出力に関するコード
コード 説明
< 9 ジョブのログが取得されました。
1 ジョブは入力保留キューに入っています。
2 ジョブは構文解析されています。
3 ジョブは入力キューに入っています。
4 ジョブは入力キューから「アクティブに処理中」に移行しています。
5 ジョブは処理されています。
7 ジョブは完了し、出力保留状態になっています。
8 ジョブは出力状態で完了キューに入っています。
16 ジョブ番号が無効です。存在しないジョブの sysout データを検索しようとしました。
16 ジョブ番号またはジョブの DD が無効です。検索要求は無視されました。
ジョブの再起動に関するコード
コード 説明
16 ジョブは再開対象ではありません。
32 再開処理が有効ではありません。再開処理を有効にするには、ES_JES_RESTART 環境変数を設定する必要があります。
ジョブの強制終了に関するコード
コード 説明
16 ジョブはアクティブではありません。強制終了要求は無視されました。
IMS コマンドの実行に関するコード
コード 説明
15 コマンドの前に / (スラッシュ) を付ける必要があります。
16 IMS コマンドが失敗し、TMC から応答がありません。
プロセスの終了に関するコード
コード 説明
8 SEP はイニシエーター、プリンター、または IMS MPR ではありません。
JES および IMS 機能に関するコード
コード 説明
99 リージョンで JES/IMS サポートが有効になっていないため、要求は拒否されました。
セキュリティに関するコード
コード 説明
199 指定されたユーザーが JCL の使用を許可されていないか、そのユーザーのパスワードが正しくありません。有効な資格情報を入力してください。
接続に関するコード
コード 説明
15 リージョンに接続できません。リージョンが起動していないか、IP アドレスまたはポートが正しくない可能性があります。