core_on_error

どのような状態でコア ファイルが作成されるかを指定します。
制約事項: 次の説明はネイティブ コードにのみ該当します。

構文:

>>-----set core_on_error=---.-0-.-----------><
                            +-1-+
                            +-2-+
                            +-3-+
                            +-129-+
                            +-130-+
                            +-131-+

パラメーター:

0 シグナル (UNIX)、例外 (Windows)、またはランタイム システム エラーに対し、ランタイム システムでコア ファイルは作成されません。これは、ランタイム システムのデフォルトの動作です。
1 ホスト システムでコア ファイルが通常は作成されるようなシステム シグナル (UNIX)、または例外 (Windows) を受信した場合に、ランタイム システムでコア ファイルが作成されます。シグナルには、たとえば、SIGBUS、SIGSEGV (これらは、通常、ランタイム システム エラー 114 を生成する) などがあります。コア ファイルが作成された後、プロセスは直ちに終了します。例外には、たとえば、ランタイム システム エラー COBRT114 などがあります。
警告: (UNIX プラットフォームのみ) この値が設定されている場合、オペレーティング システムのセキュリティによってはコア ダンプ ファイルが作成されないことがあります。コア ダンプ ファイルが作成されるように設定する方法については、「コア ダンプの準備」を参照してください。
2 ランタイム システム エラーが発生した場合は、ランタイム システムでコア ファイルが作成されます。コア ファイルが作成された後、プロセスは直ちに終了します。
警告: (UNIX プラットフォームのみ) この値が設定されている場合、オペレーティング システムのセキュリティによってはコア ダンプ ファイルが作成されないことがあります。コア ダンプ ファイルが作成されるように設定する方法については、「コア ダンプの準備」を参照してください。
3 ランタイム システム エラーが発生した場合は、ランタイム システムでスナップ ショット コア ファイルが作成されます。コア ファイルが作成された後、プロセスは処理を続行し、たとえば RTS エラー メッセージを表示します。
129 core_on_error=1 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。
130 core_on_error=2 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。
131 core_on_error=3 と同じですが、コア ファイルが作成された後にメッセージ ボックスが表示されません。

プロパティ:

デフォルト: 0
IDE での相当機能: このチューナーの設定は、[Debug Options] ダイアログ ボックスの [Error handling when running programs outside of the IDE] を使用してオーバーライドできます。

説明:

パラメーター 129、130、および 131 は、Windows プラットフォームにのみ適用されます。

適切な辞書 (.idy) ファイルがあれば、コア ファイルをデバックして、問題の原因を突き止めることができます。core_on_error=1 または core_on_error=2 を使用してコア ファイルが作成されると、ランタイム システム自身が COBOL ファイルのバッファーをクリアしたり、システム リソースを解放することはできません。これにより、データ ファイルが破損されることがあります。コア ファイルを作成しなければ、このようにファイルが破損されることはありません。

制約事項:
UNIX プラットフォームでの core_on_error=3 機能については、一部のオペレーティング システムで次のような制約事項があります。
  • HP-UX では、gcore ユーティリティがサポートされているバージョン 11.31 以降でのみサポートされます。
  • Linux では、gdb (GNU デバッガー) がインストールされていて、32 ビットの有効なコア ダンプを作成できる場合にのみサポートされます。
  • AIX では、「fullcore」カーネル チューナーが設定されている場合にのみサポートされます。「fullcore」のサポートを有効にするには、root として次のコマンドを実行します。chdev -l sys0 -a fullcore='true'