CICS および JCL の両方からアクセスするファイル

バッチ ジョブで、CICS からもアクセスするデータセットへの排他アクセスが必要な場合、バッチ ジョブを実行する前にそのデータセットを閉じて無効にする必要があります。バッチ ジョブは、この操作が行われるまで待機してから実行されます。

バッチ ジョブで排他アクセスが不要な場合は問題ありません。CICS と同時にデータセットにアクセスできます。

casfile コマンドを使用すると、データセットを閉じて無効にし、バッチ ジョブが終わった後にデータセットを再度開いて有効にできます。casfile はアプリケーションのコマンド プロンプトから呼び出します。このコマンドを JCL ジョブストリーム内から間接的に呼び出すには、簡単な COBOL プログラムを記述して呼び出し、ジョブストリームから COBOL プログラムを呼び出します。

次に、casfile の例を、その最重要パラメーターとともに示します。詳細については、「casfile」を参照してください。

FSDEMO というエンタープライズ サーバーで payroll というファイルを閉じて無効にするには、次のように入力します。

casfile -rFSDEMO -oc -ed –dPAYROLL

詳細は次のとおりです。

同じファイルを開いて有効にするには、次のように入力します。

casfile -rFSDEMO -ooi -ee –dPAYROLL

詳細は次のとおりです。

casfile は、x"91" function 35 (UNIX以外)、CBL_EXEC_RUN_UNIT を介して COBOL プログラムから、または単純に CALL "CASFILE" using ... によって呼び出すことができます。入力は、次に示すように、コマンド ライン (接頭辞はその長さ) で使用するオプションを含む文字列で構成されます。

01  lk-cmd-line.
        05  lk-cmd-len                pic x(02) comp-x.
        05  lk-cmd-data               pic x(1024).

戻りコード 0 は成功を示します。それ以外の値はエラーを意味します。