アプリケーションの開発とテスト

Enterprise Developer を開発環境として、Enterprise Server をディプロイ環境として使用する場合の開発者が行うプロセスは次のとおりです。

  1. Enterprise Developer を使用して、CICS の BMS マップセットを管理およびコンパイルするか、IMS の DBD、MFS および PSB を生成します。
  2. Enterprise Developer を使用してリソース定義を管理します。
  3. Enterprise Developer で CICS、IMS、およびバッチ プログラムを管理およびコンパイルします。
  4. Enterprise Server にアプリケーションをディプロイします。
  5. Enterprise Developer IDE でアプリケーションをデバッグします。

アプリケーションが正しく機能するには、ステップ 3~6 を必要に応じて繰り返す必要があります。

開発者は、Enterprise Server でのプログラムの実行と、CICS、IMS および JCL アプリケーションを監視するために特別に用意されている機能にある程度精通しておく必要があります。

注:

大文字の API 名をサポートするのは Enterprise Server のみであるため、小文字の名前や、大文字と小文字が混在した名前で呼び出しを行う場合は注意が必要です。特に、UNIX などの大文字と小文字を区別するオペレーティング システムで開発されたアプリケーションの場合は重要です。この問題を回避するには、アプリケーションのコンパイル時に NOCASE 指令を使用します。この指令は、COBOL コンパイラに対して外部シンボルを大文字に変換するように指示します。

例えば、小文字または大文字と小文字が混在する API 名を使用する IMS アプリケーションが UNIX プラットフォームに移動し、プラットフォームに固有の小文字または大文字と小文字が混在する API 名の呼び出しを発行する必要がある場合、IMS に固有のシンボルが小文字または大文字と小文字の混在から大文字に変換されるという条件で CASE 指令を使用できます。